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中央宝石研究所の仕様でよく目にする『宝石のソーティング』とは?

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宝石のソーティングとは、鑑定書に記載されている内容から必要最低限の情報のみを小さなメモ上に記載したものです。

業者間の宝石取引の際によく使われます。中央宝石研究所の仕様は多くの業者に用いられています。

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宝石のソーティングとは?

中央宝石研究所

宝石のソーティングとは、業者間で宝石の取引をする際に用いられる取引方法の一つです。

宝石業者の取引は、一度に何百個、何千個という単位で行われます。

その際、宝石についている鑑定書を一つ一つ確認していると、膨大な作業量と時間が発生してしまいます。

それを防ぐため、鑑定書を見なくても知りたい情報が分かるように、必要最低限の情報をメモ書きしたものが、ソーティングメモと呼ばれるものです。

その中でも、鑑別依頼量が国内最多を誇る、中央宝石研究所のメモ仕様はよく知られています。

鑑定機関や鑑定書と鑑別書の違い。

中央宝石研究所

宝石の取引では、プロが鑑定した宝石の品質を記載された鑑定書やソーティングメモ、また鑑別書などが添付されます。
これらはよく似ているようですが、異なります。

鑑定書は品質を評価したもので、見開きタイプのものが多いです。

業者間での取引において、見開きタイプだと確認作業に時間がかかる、ということで用いられるようになったのが、コンパクトなカードタイプのソーティングメモです。

鑑別書というのはソーティングメモをさらにアレンジしたもので、写真が添付され、細かい項目が網羅されています。

グレーディングレポートについて

中央宝石研究所

グレーディングレポートとは、宝石の中でもダイヤモンドのみを対象にして発行する鑑定書のことです。

4Cの評価基準に基づいて評価された内容が、細かく記載されています。

各項目ごとに評価結果のみが記載されていますが、インクルージョンの状態やプロポーションの状態については、プロットと呼ばれる図やチャートなどで分かりやすく記載されています。

鑑別書について

宝石の鑑別書とは、所有している宝石の品質を確認したい時に便利なレポートです。

日本国内に鑑別機関はたくさんありますが、一般の人が利用するケースは少なく、たいていは宝石の品質を確認するために業者が利用しています。

しかし、一般人は利用できないわけではありません。
口コミなどをチェックしながら鑑別業者へ直接依頼すれば、鑑別書を発行してもらうことができます。

鑑別書の仕様に関しては、上記の通り、ソーティングメモの内容を膨らませたもので、写真や細かい情報などが盛りだくさんに記載され、ブック状に仕上げられます。

まとめ

宝石の業者間取引では、必要最低限の情報のみを記載したソーティングメモが使われることが多いです。

それは、見開きタイプになっている一つ一つの鑑定書を確認する作業や時間を省略するためです。

ソーティングメモに写真を付けるなど肉付けしたものは鑑別書と呼ばれており、業者だけでなく個人でも利用可能です。