スーツの上着とジャケットの違い4)ポケット
スーツの上着の外ポケットは、フタ(フラップ)がついているのが大きな違いです。
ポケットそのものは、内側に袋があるので、外からはフタしか見えない構造です。
しかし、ジャケットの場合は、フタ(フラップ)がなく外付きポケットである場合がほとんど。
この差異がスーツの上着に別のズボンを合わせた際に違和感を覚えさせるのです。
スーツの上着とジャケットの違い5)襟の形
細かい違いですが、襟いわゆるラペルの形もスーツとジャケットでは違うのです。
スーツの上着は、ほとんどがオーソドックスなノッチドラペルなのに対して、 ジャケットはほとんどがピークトラペルです。
スーツの上着とジャケットの違い6)ボタン
留めるという役割と同じぐらい装飾としての意味もあるスーツのボタン。
そんなボタンも、スーツとジャケットでは違うのです。
スーツで一般的なのが水牛ボタンと練りボタンです。
スーツの上着は水牛のツノから作ったボタンが代表
水牛ボタンは、水牛のツノから作ったボタンで、筋がみえるのと同じ模様のボタンはないのが特長です。
水牛ボタンの代用が練りボタンで、ポリエステル製なので色などを均一にできるのが利点でしょう。
単体ジャケットのボタンは金属製が多く裏にシャンクあり
ジャケットのボタンは金属製で、ボタンの裏に足と呼ばれるU型の突起がついており、U型突起に糸を通して縫い付けるようになっています。
U型の突起は金属の輪になっており、これをシャンクと呼ぶことから、シャンクボタンと称します。
ブレザーなどもこのボタンですね。
スーツの上着の活用ではなく単体ジャケット+単体パンツでジャケパンコーデ!
以上、スーツの上着とジャケットの違いについて、ジャケットを構成する部位ごとに違いを説明しました。
スーツの上着は別のパンツに合わない、と覚えておいて間違いないのですが、実は裏技的にカジュアルでも使えるスーツの上着の条件があります。
続くまとめの項で説明します。
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まとめ
これまでのスーツとジャケットの違いの説明で、おおよそ見当はつくかと思いますが、そんなジャケットの条件を箇条書きにして、まとめの最後とします。
1)イタリアンやフレンチスタイルのスーツで、肩パッドがないアンコン(アンコンストラクテド)スーツの上着
2)グレーなど色が明るめの生地も薄いスーツで、光沢の弱い上着
3)襟がピークトラペルの上着
上記の条件を1つ以上満たしていて、カジュアル感があるスーツの上着であれ ば、ジャケパンとしても着られるでしょう。
ただし、合わせるパンツの色や素材などは入念にチェックしてくださいね。