スーツのパンツの流行スタイルとは?
とはいえ、ジャケットと合わせたスーツ全体のシルエットを考えると、余裕を持たせた腰のあたりが、どうしてもぼったりした感じになるため、ワンタックが主流ではありますが、現在の流行は、タック幅と呼ばれる(折りたたみの幅)が一昔前は1cmが主流でしたが、5mm幅のの細い折りたたみが流行していることもありツータックも非常に人気です。
ポケットに手を入れた際に、パンツが少し広がるようなイメージになります。
また、動きを重視したタックとの考えから、カジュアルっぽく見られることもあり、チノパンはじめ、ボトムズ単品でよく見られるタイプではあります。
スーツとしては、海外(イタリア)のブランドやオーダースーツにてよく拝見します。
スーツのパンツで重要な裾の形状について!
タックに続いて、裾の形状であるシングルとダブルの説明に進みます。
パンツの裾の折り返しの有無で分けるのが、シングルとダブルで、ジャケットのダブルとは若干ニュアンスが違います。
簡単に言えば、シングルは裾の折り返しなし、ダブルは折り返しあり、と覚えておけば間違いありません。
現在の主流はダブルの裾で、裾幅は4cm〜4.5cmが流行です。
レギュラーですと、3cm〜3.5cmになるので、やや裾の折り返し幅は太めなものがおすすめです。
スーツのパンツで重要な丈の長さについて!
現在の主流は、ノークッションと呼ばれる(丈くるぶしぐらいまで)丈が流行で、長くてもハーフクッション(くるぶしが隠れ微妙に裾にクッションがかる長さ)になります。
フォーマルスーツなどを仕立てたり購入される際は、シングルで、一般的な丈と言われている、ワンクッション程の丈がベターになります。
スーツのパンツに関して裾に隠されたヒストリーとは?
出典:http://www.neqwsnet-japan.info
では、なぜパンツの裾が2種類あるのでしょう。
定説として語られている起源が、19世紀末ごろのボート遊び。
履いていたパンツの裾を水に濡ら塗らさないように折り返し、元に戻すのを忘れてパーティーに出席して広まったというのが始まりとか。
ボート遊びというカジュアルが元なので、ダブルの裾はフォーマルスーツにはふさわしくないともいわれる俗説にもつながっているようです。
スーツのパンツの裾はシングルかダブルか?
真偽はさておき余談ながら、ダブルは折り返しがあるのでシングルのほうが 「スラっと足が長く見える」という説と、逆に折り返しの幅があることで、裾が長く見えて足全体が長く見える、ということも言われています。
果たしてどちらが本当なのでしょう? 実は身長による、というのが正解。
背の高い方はダブルが、そうでない方はシングルをはいた方が足が長く見えるというわけです。
ですので、ダブルの折り返し幅が広いほど長く見えるというのは、パンツ全体が長くなるので当然といえば当然ですね。
スーツのパンツはセンタープレスを忘れずに!
最後に、スーツのパンツで忘れてはならないのが、センタープレスです。
いわゆるズボンの折り目ですね。
他の箇所に多少シワがあっても、センタープレスさえしっかり入っていれば、 全体として整って見えるということになります。
パンツのセンタープレスを簡単に作れる新型パンツプレス
近頃は、パンツを挟む部分がガラス製で、挟んだ状態がわかる便利なパンツプレスもあるそうなので、試してみてもよいかもしれませんね。
まとめ
スーツのパンツについて、タックの数と折り返しのタイプ、センタープレスを説明しました。
この3つを理解してスーツのパンツをはいていれば、最低限のパンツの常識は分かっていると思ってもらえるはずです。
特にタックは自分の体型を考えて選ぶようにすれば、スッキリしたシルエットになるので、いろいろ試してみてベストなタックを選ぶようにしましょう。
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