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5分で分かるトリッカーズの全て!バートンコーデやエイジングのポイントとは?

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トリッカーズ(trickers)のエイジングは茶色系の革で楽しめる!

トリッカーズ trickers

トリッカーズ(trickers)のエイジングといえば、革の色が茶色を基準とした明暗のマロン、Cシェード、エイコンの3色が有名です。

靴のタイプはカントリーブーツと呼ばれるタイプで、足首が完全に隠れるほど長いアッパーになっています。

厚めの革が使われたトリッカーズ(trickers)のブーツでエイジングを楽しむ

カントリーブーツのモデル名はモールトン(Molton)かストウ(Stow)で、どちらも4497Sという同じラストです。

カントリーブーツでラストが同じなのに、モデル名が違うのは、革が違うためになり モールトンはゴースカーフレザー(Gorse Calf Leather)という厚めの革を、強力になめした革が使われているのに対し、ストウは通常のカーフを使用しています。

トリッカーズ(trickers)のエイジングはフルブローグが人気!

トリッカーズ trickers

トリッカーズ(trickers)のブーツでのエイジングに人気があるのは、ブーツの色もさることながら、フルブローグという靴のデザインが理由の一つといえそうです。

多くの飾り穴(メダリオン)があるフルブローグ、トリッカーズ(trickers)の場合は特にメダリオンの穴の大きさと配列が目を引くデザインらしく、ここを入念にケアすることでエイジングを楽しむファンが多いのです。

メダリオン部分の色を変えて楽しめるトリッカーズ(trickers)のブーツ!

もちろん経年変化でのエイジングなので、ブーツ全体が対象ではあります。

それをメダリオン部分の色を少し変えて手入れをすることで、つま先が強調され、例えばブルーデニムとのコーデで両者が引き立つ、というような楽しみ方も可能。

また、コバを含めてコバに向かうほど徐々に色を濃くしてみたり、左右で違う微妙なブーツの履きジワを楽しむということもできるのが、トリッカーズ(trickers)のブーツのエイジングでの味わいなのです。

トリッカーズ(trickers)のエイジングはマロンやエイコンが人気

トリッカーズ trickers

メダリオンとフルブローグのデザイン、さらにパンツとのコーデを考えると、オレンジがかったブラウンというのは、ブラックに比べてケアによるエイジングが顕著です。

ですので、マロンやエイコンといったカラーのブーツのエイジングがポピュラーなようです。

トリッカーズ(trickers)のエイジングは色の定着と色抜けを楽しもう

つまり、2~3年という期間を超え5年、10年以上という経年変化での色の定着あるいは色抜けもエイジングの醍醐味。

色だけでなく革自体のヨレヨレ感というか、少しくたびれた外見もエイジングならではでしょう。

時間と手間が分かるトリッカーズ(trickers)のエイジングが人々を魅了!

トリッカーズ trickers

特に厚くて硬い革で知られるトリッカーズ(trickers)のブーツは、履くことで足になじむのはもちろん、小まめな手入れによる経年変化の違いも現れてきます。

そうしたエイジングの妙というか、時間と手間がかかっているというのが分かるのがトリッカーズ(trickers)のブーツが、人々を虜にする大きな要因なのです。

トリッカーズ(trickers)でもパターンオーダーを受け付けいる!

トリッカーズ trickers

トリッカーズ(trickers)も昨今の流れに沿うように、自分だけの1足を作れるパターンオーダーを受け付けています。

特にこの4月に海外初店舗としてオープンした青山店には、常設のパターンオーダーコーナーが設けられました。

トリッカーズ(trickers)はセレクトショップサイトでもオーダーが可能!

トリッカーズ trickers

青山店オープン以前は、百貨店等のシューコーナーをはじめ、もっぱらセレクトショップのサイトなどでパターンオーダーを受け付けるとともに、定期的にオーダー会が開かれていました。

もちろん、現在もオーダー可能です。

トリッカーズ(trickers)のパターンオーダーは4モデルを基本に

青山店以外の場合、基本的には人気モデルのバートンに加えストウ、バーフォード、ヘンリーの4種のカラーや甲革変更、内張り、ハトメ、ソールなどを選んで仕上げていくパターンです。

昨今はアウトソールを、グリップ力が強い合成ゴムなどにするのが人気のようです。

トリッカーズ(trickers)にロゴはあるのか?

トリッカーズ trickers

さて、トリッカーズ(trickers)に限らず、革靴やブーツを買うと、厚めの紙製の靴箱に入って渡されます。

この靴箱のフタ部分にトリッカーズ(trickers)を示す文字「Tricker’s of England Shoemakers Since 1829」がゴールドで記されています。

トリッカーズ(trickers)の靴箱などについているロイヤルワラントとは?

トリッカーズ trickers

Tricker’sの文字の上にあるのが、同社のロゴかと思いきや、この図案、実は英国王室から納入業者に発行された許可証なのです。

日本でいういわゆる御用達マークで、ロイヤルワラントと言います。

トリッカーズ(trickers)がロイヤルワラントとなったのは1989年のこと。

チャールズ皇太子が、ノーサンプトン近郊に住んでいたダイアナ妃から送られたトリッカーズ(trickers)の室内履きを大変気に入り、愛用するようになったことから納入許可証が与えられました。

チャールズ皇太子のロイヤルワラント、デザインの意味は

さらに余談ですが、皇太子のロイヤルワラントのデザインは、三つの銀(または白)のダチョウの羽根が金の宝冠に束ねられている紋章。

宝冠の下にはネイビーのリボンに「Ich Dien(ドイツ語で、私は仕える)」というモットーが記されています。

この紋章は14世紀のエドワード3世の長子でエドワード黒太子と呼ばれる人物が起源とされているそうです。
余談ながら、ラグビーのウエールズ代表も同じ紋章でした。

トリッカーズ(trickers)の靴のライニングにあるロゴの色の違いは?

トリッカーズ trickers

さて、トリッカーズ(trickers)の文字デザインの話に戻ります。

トリッカーズ(trickers)の革靴のつま先を下にして、靴の内側の底(インソール)を見ると、トリッカーズ(Tricker’s)というロゴが記されています。

このロゴ、実は色がゴールドとブラウンの2種類あります。
このため、どちらかが偽物なのではないか、といった見方がネットでも散見されます。

靴内にあるゴールドまたはブラウンのロゴは両方とも本物

ズバリ、両方とも本物というのが正解。

ブラウンの文字のブーツなどはイギリスでも使われている通常版で、ゴールドの文字が別注デザインなのです。

ですので、日本にある靴の輸入代理店GMT(ジー・エム・ティー)が扱うトリッカーズ(trickers)の各種革靴の文字はゴールドになっているというわけです。

トリッカーズ(trickers)のロゴはホーソンというフォント、筆記体も

ちなみにTricker’sというブロック体の文字は、いつごろから使われているのかはっきりしませんが、ホーソン(Hawthorn)と呼ぶフォントだそうです。

なお、新品の靴では見られないのですが、中古のトリッカーズ(trickers)の靴には、つま先の方から読めるTricker’sという筆記体の文字がインソールに記されている場合があります。

筆記体のTricker’sのロゴはレアで年季もの

これは現在使われているブロック体の文字の前に使われていた文字のようで、滅多にお目にかかれません。

靴自体がちゃんと履ける状態で保存されているのであれば、かなりレアなトリッカーズ(trickers)の靴ということになるようです。

まとめ

創業190周年を迎えた2019年に海外初店舗を東京の南青山にオープンさせたイギリスの老舗靴メーカー、トリッカーズ(trickers)。

人気のカントリーブーツやカントリーシューズだけでなく、スーツとのコーデも可能なフォーマルシューズなどの製品にとどまらず、歴史や由来、ロイヤルワラントなどを含めて採り上げました。

古き良き英国らしさである武骨さ、頑丈さを残しているブーツは、一度足を入れてみる価値ありです。

特に山が多く自然も豊富な日本でのアウトドアシーンに、合成ゴムのカントリーブーツはしっくりくるに違いありません。