ダイヤモンドがなぜ高価なのか、という疑問を持つ人はたくさんいるでしょう。
歴史の中ではブリリアントカットが発案されたころから人気が高騰したと言われます。
現在ではダイヤモンドの採掘量や流通量が管理されていることで、常に高い状態が維持されます。
ダイヤモンドはなぜ高価?
ダイヤモンドは、ルビーやエメラルドのような他の宝石と比較すると、購入価格は非常に高いです。
例えば、1ctの石につく価格を見ると、他の石は品質によっては1,000円~3,000円程度で購入できる場合があるのに対して、ダイヤモンドだけは品質がイマイチでも40万円以上という高額な取引価格がつきます。
なぜダイヤモンドがこれほどまでに高価なのかというと、生産数が少なくて希少性が高いという理由が考えられます。
もともとダイヤモンドが採掘される鉱山は他の石と比べると少ないです。
その上、現在では石の価値を安定させるために計画的に採掘が管理されています。
その結果、高い需要に対して供給がかなり少ない状態となっています。
これもまた、ダイヤモンドの価格が高い原因と言えます。
ダイヤモンドの歴史について
ダイヤモンドの歴史は、紀元前4世紀ごろのインドまで遡ります。
川辺に転がっていたものすごく硬い石が、とても美しくきらきらと輝いていたことから、お守りとして重宝されるようになったのが始まりでした。
ダイヤモンドは旧約聖書の「出エジプト記」に登場するほど、人類との関わりには長い歴史があります。
重宝されるようになった背景について
ダイヤモンドの原石は、ルビーやエメラルドほどの輝きは持っていません。
カット方法を工夫し、研磨することによって光の反射率を上げ、それが石の輝きを高めています。
ダイヤモンドが重宝されるようになった背景に、17世紀に開発されたブリリアントカットがあります。
ブリリアンカットの原型はこのころ作られました。
それまでとは全く異なる次元での輝きを得られるようになったのです。それがダイヤモンドの人気を高め、重宝されるようになった背景です。
価値と値段が高まった理由とは?
ダイヤモンドの価値や値段は、世界中どの地域に行ってもそれほど大きな違いはなく、いつ購入しても高額です。
その理由は、ダイヤモンドの採掘は人為的に管理されているからだと考えられています。
19世紀半ばにはダイヤモンドの採掘が減少してきたといううわさが流れたものの、その直後には大きな鉱脈が見つかりました。
これまでのところ、実際にはそれほど採掘量が激減する事態にはなっていません。
しかし、価格安定のために人為的に採掘量と流通量を管理することで、需要が供給量を大きく上回り、ダイヤモンドは希少価値の高い、高額な宝石というイメージが定着しました。
まとめ
人類の歴史と長く関係を持つダイヤモンドは、現在では採掘や流通が管理されています。
そのため、常に需要が供給を上回る状態を維持しており、それが他の石よりも高値で取引される理由となっています。