今回はイギリスの高級ブランドである『ジョンロブ(JOHN LOBB)』のおすすめの理由を総まとめ致します。
ご存知の通り、ジョンロブ(JOHN LOBB)はエドワードグリーンやチャーチ、オールデンと並び、多くの芸能人や世界中のセレブを顧客に抱えております。
そんなジョンロブ(JOHN LOBB)の、エルメスとの歴史的な関係や、名作木型の紹介をはじめ、オーダーサービスとしても大人気のバイリクエストについても紹介していきます。
スーツとのコーデも相性が抜群であるジョンロブ(JOHN LOBB)の、公式直営店も公開しておりますので、是非最後までお付き合い頂けたらと思います。
ジョンロブ(JOHN LOBB)はロンドンを代表する革靴ブランド!
ブランド150年の歴史を持つジョンロブ(JOHN LOBB)は、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を授かっているイギリスを代表する名門革靴ブランドです。
数あるオーダーメイドのブランドの中でも世界最高峰でありキング・オブ・シューズとも言われています。
そのプレミアム度たるや、高級車を盗まれた持ち主が新聞広告で「車はくれてやるから、トランクに入れてあったジョンロブ(JOHN LOBB)の靴だけは返してくれ」と犯人に呼びかけた、という逸話が残っているくらいです。
ジョンロブ(JOHN LOBB)とエルメスの深い繋がりとは?
その後、第一次世界大戦を経て、世界中にブティックを展開するようになったのですが、手間とコストがかかるジョンロブ(JOHN LOBB)のシューズ生産は、やがて経営難の危機を迎えます。
ついに1976年には、パリの2号店も閉店を迫られることとなりました。そこで救いの手を差し伸べたのが、エルメスだったのです。
ジョンロブ(JOHN LOBB)の靴作りの技術を高く評価していたエルメスが、パリのブティックを買収したことで、ジョンロブ(JOHN LOBB)はエルメスグループの傘下に入りました。
「ジョン・ロブ・ロンドン」と「ジョン・ロブ・パリ」の違い!
ジョンロブ(JOHN LOBB)がエルメスグループの傘下に入ったこの時に、ロンドンのお店、John Lobb Ltd.だけは一族の手に残り、今でも「ジョン・ロブ・ロンドン」(John Lobb London)の名前で、ビスポーク専門ブランドとして独自に運営を続けています。
一方、エルメスに買収されたジョンロブ(JOHN LOBB)は「ジョン・ロブ・パリ」(John Lobb Paris)として活動することとなり、ジョンロブ(JOHN LOBB)には、「ロブロンドン」「ロブパリ」と呼ばれる、2つのメーカーが存在しています。
エルメスグループに入ってほどなく、今までのジョンロブ(JOHN LOBB)が、いわゆる一部の上流階級だけを対象としたビスポークしか取り扱っていなかったことから、既製のシューズも需要があると気づきます。
そして1982年にブランド初の既製靴のコレクションを発表、1990年には既製靴を取り扱う初の店舗をパリにオープンさせました。
さらに1994年には、著名な靴製造業者が軒を連ねるイギリスのノーザンプトンにファクトリーを設立。
現在の既製靴のデザインと、ハンドメイドによる靴作りは、このファクトリーで行われています。
その後は、ロンドンのジャーミンストリートをはじめ、ヨーロッパはもちろん、アメリカ、アジア、中東に至るまで、主要都市に次々にお店をオープン、世界中にブランド展開をしています。
・ジョン・ロブ・ロンドン
ビスポークのみ
価格:約45万円〜
職人のこだわりが強い
・ジョン・ロブ・パリ
既製品あり
価格:既製品は18万円〜
*ビスポークの相場はジョン・ロブ・ロンドンの約2倍
お客さまの要望に対して比較的柔軟に対応
ジョンロブ(JOHN LOBB)の歴史はビスポークからスタート!
1866年、靴職人であったジョン・ロブがロンドンのリージェントストリートにお店を出したのが、ブランドの始まりでした。
ロンドンに1号店をオープンしてまもなく、その技術と品質の高さは世界最高峰であるとの評判が広がり、上流階級や政財界のエリートなどを顧客として、ビスポークシューズの受注をとるようになりました。
世の紳士たちがこぞってジョン・ロブにオーダーをし、たちまち当時の靴職人として一流の地位を築き上げたのです。
そして1902年には、二代目がフランスのパリにもブティックを出店、現在でも受け継がれている名モデル「ウィリアム」(William)、「ロペス」(Lopez)などを生み出し、洗練されたパリっ子たちをも魅了し、さらに評判が拡大していきました。