ダイヤモンドのトリプルエクセレントは、カットでの評価が最高のエクセレントなことに加えて、ポリッシュやシメトリーの各項目も最高評価を得て、カット部門だけで3つのエクセレント評価を得た石にのみ与えられる、最高評価です。
トリプルエクセレントとは?
ダイヤモンドの品質評価は、世界的な評価基準である4Cに基づいて行われます。
この4Cの評価基準である「カット(Cut)」は、石の左右対称性「シメトリー(Symmetry)」やバランスを示す「プロポーション(Proportion)」、また研磨の仕上がりを評価した「ポリッシュ(Polish)」という3つの要素によって5段階評価されます。
この5段階評価で、最も高い評価はExcellent(エクセレント)です。その次はVery Good(ベリーグッド)となり、Good(グッド)、Fair(フェア)、そして最低評価のPoor(プア)と判定されます。
このうち、ポリッシュ部門とシメトリー部門、そして総合評価ですべて最高評価のエクセレントを獲得すると、3つのエクセレントをゲットしたということで、トリプルエクセレントのグレードを獲得することができます。
エクセレントとの違い
トリプルエクセレントとエクセレントとの違いは、ポリッシュ・シメトリー・総合評価という3つの項目ですべてをエクセレント評価されたか、それとも総合評価はエクセレントでも、他の各項目では最高評価ではなかったかの違いとなります。
最終的に4Cのカットが最高評価となっていても、ポリッシュとシメトリーがともに最高評価でなければ、トリプルエクセレントのグレードを獲得することはできません。
カットグレードの評価項目について
ダイヤモンドのカットグレードは、プロポーションとシメトリー、ポリッシュという3つの評価項目があります。
それぞれの項目ごとに細かく評価基準が定められていて、高度な資格を持つ鑑定士が慎重に評価をします。
例えば、プロポーション評価では、面同士の角度や石の直径など、なんと、3850万通りと言われる組み合わせをもとに評価が行われます。
ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドだと面の数だけでも58面ありますから、評価作業は膨大です。
トリプルエクセレントはそんなにすごい?
トリプルエクセレントは、総合評価が最高評価というだけでなく、カット評価の一つ一つの項目もそれぞれ最高評価という、まさに「真の最高品質」です。
実際のダイヤモンド鑑定書を見ると、カットの総合評価は最高評価のエクセレントでも、各項目はその下のベリーグッド止まり、というダイヤモンドは少なくありません。
総合評価だけでなく、各項目も最高だとお墨付きをもらうことは、簡単ではないので、非常にすごいことです。
まとめ
ダイヤモンドのカットに対する評価は、世界基準である4Cに基づいて行われます。
このうち、総合評価だけでなく、ポリッシュやシメトリーの項目でも最高評価を得るダイヤモンドは、真に最高品質を表すトリプルエクセレントを評価を与えられます。