貴金属とは?あなたは、簡潔に説明が出来るでしょうか?
意外と説明のし難い金属について、簡潔に分かりやすく、紹介をしていきます。
貴金属は、ご存じの通り、希少性がありながらも経年劣化をしない金属を指し、その種類は実に計8種類とされています。
金、銀、プラチナのような宝石として分類されている代表格に加え、割金やメッキとして使われる貴金属もあります。
また、いわゆる金属異なる宝石については、貴金属に分類されていません。
貴金属とは?意外と知らない宝石との相違点!
貴金属とは、読んで字の如し、『貴重な金属』のことを指しています。
とはいえ、金属であるならば、何でもかんでも貴金属に分類されているというわけではなく、希少性がある金属のみが貴金属として扱われています。
また、『希少性』というのは、アルカリや酸による影響を受けづらいことに加えて、経年劣化を起こしにくく、高品質を長期間維持できる、更には産出量が少ないなどといったことが必須の条件になります。
貴金属 = ジュエリー?
貴金属というと、ジュエリーをイメージする人は多いでしょう。
確かに、ジュエリーで用いられている金属は、金やプラチナなどの貴金属になります。
しかしながら、ジュエリーで用いられている宝石は、実は貴金属に分類することはできません。
なぜならば、『金属』ではないためです。
代表的な貴金属の種類を紹介!
貴金属の種類は、合計8種類あります。
高価値でなおかつジュエリーの素材としても良く用いられている金、銀、プラチナはどれも貴金属に分類されています。
人類最古の金属が『金』
このうち金は、人類が歴史の中で初めて出会った最古の金属です。
その特徴は、経年劣化することがなく、酸素やアルカリなどの化学的腐食に対しても強いうえ、古代から装飾品や貨幣の材料として使われてきました。
現在でも、金は宝飾品として人気がある一方で、資産として金へ投資する人も多く、インゴットやコインなどの形で取引されることも多々あります。
銀やプラチナについて!
銀やプラチナもまた、金と同様で自然界で産出される希少価値が高い金属で、経年劣化のリスクが少ないという特徴があります。
宝飾品以外で使われるメッキ素材について
貴金属の中には、宝飾品の素材としてはあまり耳にしないものもあります。
例えば、金属のメッキコーティングに使われることが多いロジウムです。
近年ではコスチュームジュエリーなどでメッキが大活躍しています。
メッキはロジウムと呼ばれる金属で、空気中の酸素によって変色しやすいシルバー素材のジュエリーやアクセサリーをコーティングする際に使われることが多いです。
硬度がとても高く、貴金属の中でも白く美しい光沢があり、貴金属に分類されています。
パラジウムについて!
ジュエリーとしてはほとんど見かけることはありませんが、ホワイトゴールドを作る際には純金にパラジウムを混ぜて作ります。
混ぜるために使われる割金としての役割を持つパラジウムもまた、貴金属に分類されます。
その他にも、貴金属には黒いメッキとして活躍するルテニウムや、硬度と耐腐食性がバツグンのイリジウム、そして毒性があることからジュエリーに使われることはないオスミウムなどもあります。
価値を表す『刻印』をチェック!
貴金属は産出量が少なく希少価値があります。
どんな価値があるのかについては、貴金属の刻印を確認すれば分かります。
刻印に関するルールについても知っておこう!
貴金属の製品に対しては、どんな種類の貴金属が使われたのかを刻印しなければいけないというルールがあります。
何グラム使われているか、という細かい点までは刻印されませんが、金やプラチナ、シルバー素材の純度は刻印として明記されます。
例えば純金ならK24という表記がされますし、純度の高いプラチナならPt950などの表記となります。
銀の純度表記については、金やプラチナと若干異なります。
シルバーは純度◯◯%以上は刻印不要?
宝飾品をはじめとするシルバー製品に使われているシルバーの純度が92.5%以上の場合には、純度を刻印する必要はありません。
しかし92.5%未満の場合には、どのぐらいの純度なのかを示すための刻印が必要です。
メッキ加工であっても金属が貴金属の場合には刻印が必要!
宝飾品の中には、シルバー素材の上にロジウムコーティングをしているなど、メッキ加工したものがたくさんあります。
メッキ加工をした場合でも、使われている金属が貴金属の場合には刻印が必要です。
刻印の方法はアルファベット表記されることが多く、例えば金メッキならGPとなりますし、ホワイトゴールド張りならWGFと表記されます。
貴金属の価格に影響を与える要因とは?
貴金属をアクセサリーとして身につけているだけなら、価値の変動にそれほど神経を使う必要はないでしょう。
しかし、売却を検討している人にとっては、毎日変動する貴金属の価値について、とても敏感になることが多いものです。
国際価格を基準に貴金属の相場は変動する!
貴金属の価値は、毎日変動しますし、一日の中でも時間によって変動します。
これは、国際市場での国際価格を基準にしますが、為替の変動によって価値は変動しますし、業者の手数料が上乗せされることもまた、価格に影響を与える要因となります。
買い取りの際は市場価値も審査基準?
さらに、貴金属を買い取ってもらう際には、貴金属としての価値が評価されるだけでなく、商品としての市場価値についても審査されます。
そのため、商品としてのプレミアが高いものなら、貴金属としての価値よりも高い価格で買い取ってもらえることもあります。
まとめ
貴金属と定義される金属は、全部で8種類あります。
全てが宝飾品として加工されるわけではありませんが、どれも産出量が少なくて希少価値があり、見た目が美しいとか硬度が高いなどのレアな性質があります。
貴金属の価格は常に変動しており、国際価格を基準として、為替や手数料などによって価格は影響を受けます。