レザー製品だけでなくプレタポルテでも名高いスペイン発祥のブランド、ロエベ(LOEWE)は、19世紀中ごろから続く、140年の歴史を誇る老舗です。
スペイン王室御用達でもあり、最高級の革であるラムスキン(羊皮)製品のハイブランドとしても知られています。
20世紀末にはLVMHグループ入りして知名度を上げ、さらに新進の若いクリエイティブ・ディレクターによる斬新で回帰的なデザインが市場を広げています。
ブランドとしてのロエベを歴史や事跡とともに振り返りつつ、ビジネスシーンにも立派に通用する本革のメンズバッグをいくつか紹介、ロエベの人気ぶりまとめてみました。
2013年に29歳のデザイナーがクリエイティブ・ディレクターに

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かつては富裕層マダムのハイエンドブランドといったイメージが強かったロエベ。
2013年にクリエイティブ・ディレクターとして就任した当時29歳という新進気鋭のデザイナーであるジョナサン・アンダーソンの手腕により、垢抜けたデザインが市場に歓迎され始めています。
新デザイナーが歴史と実績あるロゴマークを少し改良

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アンダーソンは、後述するロエベのロゴというかトレードマークでもある4つのLを組み合わせたアナグラムを改良したのです。
どこが違うか分かりますか。
ロゴマークのLの太さを同じにしてブローチも見栄え良く
パッと見ただけでは分かりにくいのですが、Lの線の太さを同じにしたのです。
同じ太さにすることでイメージがスッキリし、ブローチとしても見栄えが良くなりました。
新デザイナーによる温故知新のデザインが好評

若き新デザイナーの成果を、市場が歓迎した理由として、海外セレブ、特に女性がバッグほかのロエベのブランド製品を好んで使っていること。
新デザイナーによる新進ながら創業当時の革製品が持つ雰囲気を持ったデザイン、いわば温故知新のようなスタイルが好まれたことがあるようです。
5ウェイで使えるバッグ、その名も「パズル」

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一例として、レディースながら特筆に値するバッグとして5ウェイバッグがあります。
シリーズ名をパズルと言い、トップハンドル、ショルダー、クロスボディ、ボディバッグ、クラッチバッグの5通りに使えるというシロモノ。
新デザインが幅広い年齢層に受け入れられる要因に

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5ウェイバッグは、オフィシャルアイテムとして通勤をはじめ、仕事に使うバッグであったり、形状を変えることで休日のカジュアルなスタイルにもマッチさせられる機能的なバッグなのです。
このバッグなどの評判、好評価から30代前後の女性に人気となってきたことでロエベのイメージが変化するとともに認知度が高まり、幅広い年齢層のファンに受け入れられ始めたのです。
インスタでも多くの投稿から人気ぶりが分かるロエベ

ロエベが若い世代に受け入れられてきつつあることは、フェイスブックやインスタといったSNSでの話題が増えてきていることでも分かります。
特にインスタではハッシュタグ・ロエベ(#loewe)に600万件を超える投稿があるほか、購入した、あるいは欲しいバッグやサンダルといったロエベ製品が、コメントとともにアップされていることからも分かりましょう。
ロエベのロゴ入りのiphone等のスマホケース、メルカリに登場

SNSに加え、ネットオークションやフリマに加え、メルカリなどでも、ロエベが若い世代に取り上げられているようです。
ロエベのロゴ入りのiphoneなどのスマホケース、タブレットケースといったアクセサリー関連の出品が少なくないのを見ても分かることです。
ツイッターでもロエベのカフスやブローチが話題に

ほかにもネット上には、カフスやブローチといった、ロエベを象徴するロゴやマークが入ったファッション関連の小物が、新品、中古を問わず多くアップされているのを目にすることができます。
ネックレスやネクタイもロエベのロゴ入りでネット上で取引

さらにネクタイや財布、ネックレスなどもネット上に出るようです。
チェックしているファンの中には、製品の入荷状況なども念入りに調べているようで、入荷自体が少ない品だったりすると、中古品でもかなりの価格で取引されている様子。
そうしたブランドであるロエベは残念ながら、すぐ売り切れになってしまいます。
半面、これも人気の証といえるでしょう。
