スペインのマドリードにある革製品工房がロエベの原点
老舗として現代にまで通じる汎用的なデザインをクリエイトしてきたロエベの原点は皮革工房。
1846年にスペインのマドリードでスタートした、バッグや財布、葉巻・煙草入れといったレザー製品メーカーが基盤となっています。
1872年にドイツの職人、エンリケ・ロエベ・レスベルグが同工房を見学した際に職人たちの技術や作品に感銘を受け、パートナーとして参加したのです。
20世紀初頭にはスペイン王室御用達ブランドに
出典:https://rococo.jp/
ロエベの評判は徐々にスペイン中に広まり、20年後にはE.ロエベ・ブティックという店舗併設の工房を開業、婦人用ハンドバッグも製作するようになりました。
1905年にはスペイン王室に紹介され、製品が高く評価されたことから、王室御用達の称号を受ける会社となったのです。
画期的な半円形ショーウィンドウ店舗を建設したロエベ
出典:https://www.tour.ne.jp/
その後、トラベル用品やインテリア小物、シューズなどにも製品領域を広げていったロエベは1939年、マドリードのビジネス中心部に半円形のショーウィンドウ店舗を建設。
ロエベはラグジュアリーで洗練されているというイメージをさらに強めることになりました。
欧州進出後は各国の貴族が愛用したロエベ
第二次大戦後には欧州各国へも進出、モナコ公国のグレース・ケリー王妃をはじめとする各国貴族が顧客リストに載ることで知名度を上げていきます。
女性向けプレタポルテをスタートさせ1970年には、現在も使われている4つのLを組み合わせたロゴマーク「アナグラム」が発表されるのです。
1975年にロエベのアイコンバッグ「アマソナ」発表
出展:https://gqjapan.jp/
1975年、今でもアイコンバッグとなっていて様々なバリエーションがある「アマソナ」が登場、87年のメンズブティックオープン、89年にフランスのパリに海外初のブティックオープン、と続くのです。
96年に高級ブランドを抱えるコングロマリットLVMH傘下に入り、プレタポルテと革製品の2本柱で事業を進めています。
隠れた人気のフレグランス、ロエベ001
2013年にクリエイティブ・ディレクターに就任したデザイナーのジョン・アンダーソン以降の話題といえば、フレグランスとして「ロエベ001」が挙げられるでしょう。
どこか英国スパイのようなイメージですが、好意をもって市場に迎えいれられているようで、隠れた人気のフラグランスとなっています。
ロエベブランドのレザー製品紹介
ロエベの歴史と業績などが少し長くなりましたが、続いてメンズの製品紹介に移ります。
英国紳士の典型的な出で立ちとして引き合いに出されるネイビースーツ、グレースーツといったオフィシャルと、カジュアルでも使える本革のロエベブランドのバッグを3点、ラインアップから拾ってみました。
価格については、ホームページなどでご確認ください。
ロエベの革製品1)ゴヤ・シン・ブリーフケース
出典:https://www.loewe.com/
ショルダーストラップ脱着可能な2ウェイのブリーフケース、素材は上質なカーフを使用、A4サイズも余裕で収納できる大きさです。
ファスナーが開口部にあり、内装は上品な生地のヘリンボーン柄でポケットが 4つ、デザインはシンプルながら高級感のあるバッグです。
ロエベの革製品2)トレド・ワイド・ブリーフケース
開口部にファスナーが付き、A4サイズもゆったり入る大きさで使いやすい造りです。
内部にファスナーが式を含めて5個のポケットに6つのカード入れ、外側にもファスナー式のポケットが1つと多くのポケットを備えているので、スマホや文房具などの整理に便利。
外側はメッシュの型押し柄、内装はヘリンボーン柄、取り外しできるショルダ ーストラップも同梱という2ウェイのビジネスバッグです。
ロエベの革製品3)ゴヤ・バックパック
出典:https://www.loewe.com/
ソフトナチュラルカーフが素材の洗練されたデザインを持つバックパック。
開口部のトップフラップはジッパーが回り込むタイプで、中身が少ない時は折りたたんでスナップボタンで留めると形状が小さくなるという機能的なスタイルが特徴です。
シックなカラーで型崩れしにくい素材のバックパックなので、ビジネスカジュアル向けとしてもマッチするバッグでしょう。
ロエベの日本の店舗は旗艦店1点のほか路面店10店舗
出典:http://www.stockholmpinball.com/
最後にロエベ取扱店を挙げておきます。
2014年、LVMH関連製品の一つとして表参道店がオープンしましたが、その後、旗艦店となったのは、バーニーズニューヨーク六本木店。
路面店としては、ロエベ銀座ほか、バーニーズニューヨークなどによる運営で首都圏を中心に全国10店舗があります。
日本のロエベのアウトレットは全国に3カ所
出展:https://www.feel-photo.info/
このほか、ショップインショップとして全国に33カ所が知られています。
アウトレットも全国3カ所にあり、三井アウトレットパーク木更津、御殿場プレミアムアウトレット、神戸三田プレミアムアウトレットとなっています。
まとめ
プレタポルテやレザー製品のブランドとしては古参、老舗の5指に入る歴史をもつロエベの歴史と業績を中心に製品をいくつか紹介しました。
ロエベの頭文字であるLを4つ、デザイン的に並べたロゴマーク「アナグラム」は、レザー製品を中心に必ずどこかに打刻されています。
このロゴがお気に入りで製品を求めているファンもいるようで、デザイン的にも完成されているロゴだけに、分かる気がしますね。
ビジネススーツにロエベのバッグ、やはり一度は身に付けてみたい組み合わせといえましょう。