皆さんが何気なく着ているドレスシャツなどの襟と袖口がついているシャツが登場してから約180年。
現在まで続く、メンズシャツの形を作ったフランスのメーカーがシャルベ(charvet)です。
上質な生地を用い、丁寧でしっかりした縫製とデザインから生み出されるシャツは、政治家やセレブを含めて、多くのシャルベ(charvet)ファンを満足させています。
フランスの老舗シャツメーカー、シャルベ(charvet)に迫りました。
シャルべ(charvet)が目指すのはカスタムオーダーでの顧客の満足!
老舗のシャツメーカーとして、また現代シャツの原型を世に送り出した、という矜持があるシャルベ(CHARVET)。
同社が目指すのは、顧客にカスタムオーダーでのシャツやネクタイといった衣料品を提供し、顧客に満足してもらうことです。
シャツに加えネクタイ等も作るシャルベ(charvet)の歴史に迫る!
現在はシャツだけでなく、ビジネスマンが必要とするネクタイやベルト、ハンカチなども生産しているシャルベ(charvet)。
ここで、シャルベ(charvet)というシャツメーカーの歴史を簡単に振り返ってみます。
というのも、シャルベ(charvet)は現在まで着られて続けているシャツの原型を19世紀に作成したメーカーとして知られているからです。
シャルベ(charvet)はクリストフルが1838年にパリで創業!
出典:https://www.madameriri.com/
シャルベ(charvet)の創業は1838年、世界で初めてのシャツ専門店としてパリのリシュリー通りに開業しています。
創設者はジョセフ・クリストフ・シャルベ氏で、クリストフル・シャルベとして知られています。
シャルベ(charvet)創業時は顧客が持ち込んだ布地でシャツを生産!
当時のシャツ作りは、顧客が裁縫店に布地を持ち込んでカットして作ってもらうというスタイルでした。
それをシャルベ(charvet)が開業した店では、布地は店が用意し、シャツが必要な顧客の各サイズを採寸、布地を体にフィットするようにカットして縫製する方式で作ることにしました。
襟を折って着るシャツの考案もシャルベ(charvet)が最初?
この方式は、現在のオーダーメイドですが、当時は画期的な方法で新たなシャツ市場を形成していきます。
さらに当時のシャツは、襟部分と本体が分かれていて襟が必要な場合に付けるという方式だったのを、襟付きのシャツを開発、さらに襟を折って着るタイプを考案したのもシャルベ(charvet)が最初でした。
2度のパリの世界万博で好評を博したシャルベ(charvet)のシャツ!
こうした背景からシャルベ(charvet)の革新的なシャツは、1855年、1889年に開かれたパリ世界万博で実力が認められたことなどを契機にヨーロッパへ、さらに世界へと広がっていきます。
欧州各国の王室や貴族らが、こぞって着用したのも影響したようです。
シャルベ(charvet)の店舗は1982年に現在のヴァンドーム広場に落ち着く!
創立者のクリストフルが1870年に亡くなる前の1868年、息子のエドアルドがシャルベ(charvet)の事業を引き継ぎ、20世紀を迎えます。
この間、店舗をリシュリー通りからヴァンドーム広場に移転、その後同広場内で転居して、1982年に現在の本店所在地である28番地に落ち着きました。