ラウンドブリリアンカットは、ダイヤモンドの評価基準4Cの評価対象となっているカット方法です。
職人による巧みの技術によって、石の輝きが大きく異なるだけではなく、ダイヤモンドの価値自体にも大きな影響を与え、実は58面体すべてに細かい基準があるのをご存知でしたでしょうか?
今回は知っていそうで知らない、ラウンドブリリアントカットの深い魅力について、歴史的な背景や、カットグレードについても交えながら、分かりやすく紹介していきたいと思います。
ラウンドブリリアントカットとは?
ダイヤモンドは、さまざまなカット方法があり、自然から与えられた原石の状態では、店頭販売されているような輝きを持っているわけではありません。
ダイヤモンドは、熟練された職人の巧の技術によって、輝きを最大限に引き出せるようにカットが施されているのです。
ラウンドブリリアンカットはカットの最高傑作!
ラウンドブリリアンカットは、婚約指輪などに多く埋め込まれており、その多くのダイヤモンドにラウンドブリリアンカットが採用されております。
そして、ダイヤモンドのカット方法の中でも、ラウンドブリリアンカットは、『最高傑作』と呼ばれ親しまれています。
ラウンドブリリアンカットの特徴とは?
ラウンドブリリアンカットは、たくさんのカット面を持っているのが特徴です。
58の面を持つ58面体で、底面のキューレット面を除いても57面あり、一つ一つの面の長さや角度が計算されつくしています。
これは、ダイヤモンドが光を取り込んだ時に、最も効率的かつ光学的に光を反射させられることを考えたカット方法です。
ラウンドブリリアントカットの歴史について!
ラウンドブリリアンカットは、17世紀のイタリア・ヴェネツィアで考案されたカット方法になります。
その後、長い時代をかけて研究が行われ、1919年にダイヤモンド加工に関して最終的には、トルコフスキー家のマルセル・トルコフスキー氏という世界的にも有名な人物によって提唱されました。
マルセル・トルコフスキー氏は学者としても著名な人物!
このマルセル・トルコフスキー氏は、ダイヤモンドをなど、宝石を加工する職人であると共に、数学者としても、ベルギーにおいては知られていた逸材になります。
ダイヤモンドの反射率や屈折率を数学的かつ光学的に計算した上で、理論的に形態化されたものが、現在のラウンドブリリアンカットです。
ラウンドブリリアンカットが確立するまでの道のり!
現在のラウンドブリリアンカットが確立されるまでには、これまでたくさんのカット方法が流行してきました。
その中には、ブロック状のパターンを持つトランジショナルカットなどもあります。
現在でもレトロなデザインが完全に衰退したわけではなく、アンティークの雰囲気を好む作品だと、あえて以前のカットスタイルを採用するケースもあります。
ダイヤモンドの美しさを最大限に発揮させるカット方法!
ラウンドブリリアンカットは、ブリリアンカットの一種です。
ブリリアンカットには他にもいくつかの種類がありますが、その中でもラウンドブリリアンカットは最高傑作で、ダイヤモンドの美しさを最大限に引き出せるカット方法として、世界中から絶賛されています。
カットグレードは5段階で評価される?
ダイヤモンドの評価基準は、4Cで評価されています。
このうち、Color(色)やClarity(透明度)、Carat(重量)などは、ダイヤモンドが最初から持ち合わせている性質なので、人間が変えることはできません。
しかし4CのうちCut(カット)は、ダイヤモンドが原石の状態から持っている性質ではなく、職人の加工技術を評価したものです。
Cutの評価基準の詳細が気になる!
ダイヤモンドの4Cの一つであるCutについては、全てのダイヤモンドが同じ評価基準で評価されるわけではありません。
基本的にはラウンドブリリアンカットが対象となり、職人のカット技術が5段階評価されています。
4CによるCutの評価では、一つ一つの面のサイズや長さ、カットの角度などが細かく評価されるだけでなく、左右対称性なども評価基準となります。
同じカラットのダイヤモンドでも、カット次第では大きく見えたり輝きが増して見えるなど、職人スキルによって仕上がりが大きく変わります。
ラウンドブリリアントカットのファセット名称!
ラウンドブリリアンカットは、一つ一つの面やラインに名称がついています。
良く耳にする『ファセット』とは?
これらの面はファセットと呼ばれていて、それぞれのファセットが全体に対してどのぐらいの割合を占めるかという点もまた、4Cでは評価されます。
上部平面の部分『テーブル』
例えば上から見たダイヤモンドの大きさを100%だとすると、テーブルと呼ばれる上部平面は53%であることが理想的です。
傾斜美を司る『スターファセットやクラウン』
その周囲にはスターファセットやクラウンなど細かい面がいくつも並び、美しい傾斜面を作り上げます。
サイドから確認できる『ガードル』
ダイヤモンドをサイドから見た時に最も直径が長くなる部分は、ガードルと呼ばれています。
ガードルから上部は16.2%、下部は43.1%など、一つ一つのファセットの位置やサイズが決まっています。
『キューレット』はダイヤモンドの底面部分!
ダイヤモンドの最も底面にある部分は、キューレットと呼ばれています。
ほとんど頂点にしか見えないキューレットもまた、位置や角度が決められており、左右対称性なども評価の対象となります。
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OTOKO DIAMONDが取り扱うダイヤモンドジュエリーの中でも、どんなアイテムが人気なのか?
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フォーマルの新定番!男の襟元に差をつけるダイヤモンドパーチ!
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ブラウンカラーのダイヤモンドにプラチナやゴールドを合わせた、本物志向のダイヤモンドジュエリーは、シンプルで洗練された男にとって魅力的な要素がふんだんに詰まった仕上がりとなっている。
使用しているダイヤモンドは、天然のブラウンダイヤモンドで、カットはアイテムによってラウンドブリリアントカットやスクエアカットなど多彩なカッティングが施されている。
DIAMOND PARCH_プリンセスカット(0.12ct)PT900〈無色〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.33ct)PT900〈シャンパンブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.34ct)K18PG〈シャンパンブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.1ct)K18YG〈シャンパンゴールドブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.3ct)K18CG〈シャンパンブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_プリンセスカット(0.109ct)PT900〈無色〉
DIAMOND PARCH_スクエアカット(0.121ct)K18YG〈イエローカラー〉
ダイヤモンド 鑑賞セット
ジュエリーとして身に着けるだけでなく、美しい原石をそのまま楽しみたいという男性に人気なのは、ダイヤモンドの鑑賞セット。
天然ダイヤモンドの原石や美しくカットされた石に加え、観賞するためのルーペやピンセットなど必要なキットがすべて入った鑑賞セットは、ダイヤモンド2石セットと3石セットとがラインナップ。
鑑定セット&宝石3ピースセット(ダイヤモンド1ピース、色石2ピース)
まとめ
ダイヤモンドのラウンドブリリアンカットは、一つ一つのファセットが細かく計算されつくした見事なカット方法で、熟練したスキルが求められます。
長い歴史の中においては、ブリリアンカット方法でもトレンドがあり、現在ではモダンブリリアンカットに分類されるラウンドブリリアンカットがダイヤモンドの輝きを最大限に発揮できる最高のカット方法だと考えられています。
全てのダイヤモンドがラウンドブリリアンカットをしているわけではありませんが、最高峰のカット法と呼ばれるこのカットは、4Cの評価基準の一つにもなっており、おすすめのカット方法と言えます。
ダイヤモンドのカット方法や形状に迷った際は、『最高傑作』であるラウンドブリリアンカットを試してみては如何でしょうか?