パヴェとは、メレダイヤを石畳のように敷き詰めることによってダイヤモンドの美しさや輝きを高めることができるデザインです。
リングの土台に使われることが多く、ブライダルリングでも活躍します。汚れが詰まりやすいため、お手入れには注意しましょう。
パヴェデザインとは?
パヴェとは、フランス語でPave、つまり敷石とか石畳とのことを指しています。
ダイヤモンドを使ったパヴェデザインというと、ジュエリーにおいては、小粒のメレダイヤを敷き詰めたデザインのことをいい、アイテムとしてはリングなどに多く用いられている装飾になります。
メレダイヤのみのパヴェデザインは鑑定書がついてこないケースもあり!
パヴェのみでダイヤの輝きを出すものもあれば、ダイヤモンドリングの中には、大きな石の周辺にパヴェを敷き詰めて輝きをアップするものまで、デザインによって多種多様です。
また、ダイヤモンドの品質を評価する4C鑑定においては、メレダイヤは鑑定評価の対象とはなりません。
そのため、メレダイヤのみのパヴェデザインの場合には、ダイヤモンドがふんだんに使われていても、鑑定書がついてこないケースが少なくありません。
メレリングとの微妙な違い!
パヴェデザインのリングは、メレリングと呼ばれることがあります。
しかし、パヴェリングとメレリングとは、若干意味が異なります。
リングにメレダイヤが使われているという点では共通しているものの、パヴェは華やかさを意識したデザインとなっていることが多く、見た目のゴージャスさが美しいという特徴があります。
パヴェデザインの魅力について!
パヴェデザインの魅力は、なんといってもダイヤモンドの輝きやゴージャスさをマックスに引き出せるという点です。
一粒では大きなダイヤモンドにはかなわないメレダイヤ達が敷き詰められたパヴェデザインは、一粒ダイヤと比較しても輝きや華やかさの点では引けを取りません。
パヴェデザインには、さまざまなものがあります。
デザインを選べば、普段使いするダイヤモンドジュエリーとしても活躍してくれます。
また、一粒ダイヤと比べると、凹凸を減らすことができるので、どこかに引っ掛けてしまうとか、ぶつけてダイヤモンドが欠けてしまうという心配もありません。
ブライダルリングは『パヴェ』がおすすめ?
パヴェデザインは、婚約指輪や結婚指輪にも活躍してくれます。
ブライダルリングの中でも婚約指輪の場合には、サイズの大きなダイヤモンドが主役で、その周辺やリング部分にパヴェが埋め込まれていて、全体的にキラキラとした華やかさを演出できるデザインに仕上がっているものが多いです。
一方、結婚指輪の場合にも、パヴェデザインのものは地金部分にメレダイヤが埋め込まれているため、プラチナのみのリングと比較すると、華やかさが大きく異なります。
華やかさが大切な要素となるブライダルリングを選びたい人は、パヴェデザインを意識した指輪選びをすると、失敗しにくいです。
マナーにも留意してエレガントな装いを堪能しよう!
ただし、パヴェの華やかさは、TPOによってはマナー違反となってしまうことがあるので注意しなければいけません。
例えばお葬式とか法事等の弔事においては、結婚指輪だからと言ってパヴェデザインの華やかなリングを着けたまま出席するのはNGです。
きちんと外したうえで出席するのがマナーです。
パヴェデザインを選ぶ3つのポイントと注意点!
パヴェデザインのジュエリーを選ぶ際には、どんなポイントを抑えたら良いのでしょうか?
素材を吟味してチョイス!
1つ目のポイントは、素材で選ぶという点です。
ゴールドかプラチナ化によって、同じデザインでも雰囲気や表情が異なります。
長く身に着けるファインジュエリーだからこそ、素材をしっかり選ぶことが必要です。
コーデも加味してデザインで選ぶ!
2つ目のポイントは、デザインで選ぶという点です。
自分のコーディネートや雰囲気に合ったデザインのものを選んだほうが、幅広いシーンで活躍しやすいですし、ファッションとも合わせやすくなるでしょう。
付けるシチュエーションを考慮してチョイス!
3つ目のポイントは、シチュエーションをしっかり選ぶという点です。
普段使いしたい人は、パヴェの中でも比較的落ち着いたものを選んだほうが悪目立ちすることがありません。
一方、パーティなどのイベント時に身に着けるなら、華やかさ重視で選んだほうが、満足度が高くなりそうです。
お手入れの方法についても知っておこう!
パヴェデザインのジュエリーのお手入れに関しては、いくつか注意点があります。
クリーニングの際の注意点について!
まず1つ目の注意点は、クリーニングについてです。
ダイヤモンドジュエリーのクリーニング方法は、普段は乾いた布を使って皮脂や汗などの汚れをふき取り、定期的に洗剤や超音波洗浄機などでクリーニングするという方法がおすすめです。
しかしパヴェデザインのものは、細かいメレダイヤの隙間に汚れが詰まりやすく、布で拭いても汚れを取り除くことは難しい傾向にあります。
そのため、パヴェではないジュエリーよりも頻繁に、超音波洗浄機を使ったクリーニングをするか、プロにクリーニングを依頼することをおすすめします。
衝撃に弱いという性質は考慮すべき!
2つ目の注意点は、衝撃に弱いという点を理解することです。
パヴェデザインで使われているメレダイヤは、一つ一つがとても小さく衝撃などで取れてしまうリスクがあります。
また、メレダイヤも衝撃を受けると欠けたり割れたりするため、輝きにもマイナスの影響が出てしまいます。
パヴェデザインで引っ掛けにくい方と言って乱暴に取り扱うのではなく、凹凸のあるジュエリーと同じぐらい大切に取り扱うことが大切です。
まとめ
たくさんのメレダイヤを散りばめてダイヤモンドのゴージャスさを表現しているパヴェデザインは、華やかな雰囲気を演出してくれる魅力があります。
素材やデザイン、着用するシチュエーションで選べば、失敗することなく使いやすくて合わせやすいジュエリーを見つけられます。