アメリカントラッド、トリコロールテープ、ドッグバッグと聞いて、すぐにアメリカのブランド、トムブラウン(THOM BROWNE)が頭に浮かぶ方は正解です。
ほかにもアイウエアやグレースーツ、バッグ、シューズといったカテゴリーのアイテムでも知られています。
独特の感性とアイビーファッションをもとに自身の名を冠したブランドでファッション界を席巻するトムブラウン(THOM BROWNE)、何が人々を引き付けるのか魅力を探り深掘りしてみました。
- トムブラウン(THOM BROWNE)は2001年に設立された新進ブランド!
- ラルフローレンのブランドでデザイナーとして雇われる!
- 有名なブルックスブラザースとトムブラウン(THOM BROWNE)のコラボとは?
- 2009年に日本のクロスカンパニーとトムブラウンジャパン設立!
- あの愛犬ブランド「Hector Browne」は2016年に登場!
- 日本のブランド『コエ(KOE)』とトムブラウン(THOM BROWNE)のコラボも
- 2018年にイタリアのゼニアが『トム ブラウン(THOM BROWNE)』を買収!
- 集大成とも言えるコレクションは毎年発表!
- トムブラウン(THOM BROWNE)のファッション感は斬新で奇抜!
トムブラウン(THOM BROWNE)は2001年に設立された新進ブランド!
独特の感性によるファッションとアメリカントラッドで有名なトムブラウン(THOM BROWNE)は、21世紀になって設立されてブランドです。
自身の名前をブランド名にしたというトムブラウン(THOM BROWNE)は1965年アメリカのペンシルバニア州生まれです。
ブランド設立前には俳優やブランドショップの店員も経験!
トム・ブラウンは、大学で経営学を収めたあと、俳優を目指してロサンゼルスへ移り、ロサンゼルスでは、オーディションを受けたり広告撮影の現場にも臨んだりしたことで、ビンテージのテーラードスーツに興味を抱き始めました。
暖かいロサンゼルスでスーツを学ぼうと思っても、なかなか機会が得られないと考えたトム・ブラウンは1997年、ニューヨークへ拠点を移します。
ラルフローレンのブランドでデザイナーとして雇われる!
スーツについて学ぶため、まずはニューヨークのジョルジオアルマーニの店員など、複数のブランドやアパレルの元で働き、ファッションについて学んだのです。
やがてラルフローレンのブランド、クラブモナコでデザイナーとして雇われ、ファッション感覚を磨いていきます。そうした努力が実り、ついに2001年、自身のブランド設立にこぎつけました。
ファッション界の様々な賞を次々と受賞、知名度アップ!
その後の活躍は目を見張るものがあり、2003年にRTW(Ready to Wear)コレクション、翌2004年からはプレタポルテコレクションをニューヨークで開いたのを契機に、ファッション界の様々な賞を獲得していったのです。
獲得した主な賞は、ファッション・グループ・インターナショナルによるライジングスターアワードのメンズ部門賞(2005年)、GQ誌のデザイナー・オブ・ザ・イヤー(2006年)、CFDAメンズデザイナー・オブ・ザ・イヤーは受賞3度(2006年、2013年、2016年)という活躍ぶりです。
有名なブルックスブラザースとトムブラウン(THOM BROWNE)のコラボとは?
同業他社や外国資本とのコラボや提携にも積極的で、2007年には今や語り草となっている、ブルックスブラザースによる初めてのコラボ相手に選ばれます。
トム・ブラウンが担当したのは「ブラックフリース・バイ・ブルックスブラザース」シリーズのメンズ、レディースのデザインで、メンズとウイメンズの各ラインの立ち上げにも尽力しました。
同シリーズは惜しまれつつ2015年に終了しています。
2009年に日本のクロスカンパニーとトムブラウンジャパン設立!
出典:https://www.fashionsnap.com/
このほかメンズジュエリーとのコラボ、ミラノでの新ラインスタートなども行います。
日本の会社との関係は2009年に始まり、岡山に拠点を置くクロスカンパニーの出資を受けてグループの一員になるとともに、トムブラウン・ジャパン社を設立します。
トリコロールテープ誕生は2010年から?
2010年は、現在まで続くトリコロールテープの原型といえる新ライン「Red/White/Blue」を発表し、デザインの原型はアメリカの星条旗だと言われています。
2年後の2012年には、ユニセックスのアイウエアコレクションを発表、翌2013年にはアメリカ国外初の旗艦店を東京の青山にオープンさせています。
あの愛犬ブランド「Hector Browne」は2016年に登場!
その後もトムブラウン(THOM BROWNE)はファッション界をにぎわし続け、2016年にはなんと自身の愛犬の名前を用いた「Hector Browne」ブランドを立ち上げ、ドッグウエアの販売を開始しています。
同じく2016年から2シーズン、ザ・ウールマーク・カンパニーとパートナーシップ契約を結び、アメリカのデザイナーとして初めてクールウールの基準に合致したメリノウールを使ったコレクションを展開しました。
日本のブランド『コエ(KOE)』とトムブラウン(THOM BROWNE)のコラボも
話題となったのが同じく2016年に、提携したクロスカンパニー(現在はストライプインターナショナルに改称)によるブランド「(KOE(コエ)」と、デザイナーとしてのトムブラウン(THOM BROWNE)のコラボ商品です。
日本のブランドコエとのコラボはジャケットやパンツも…
トリコロールとも重なるレッド、ネイビー、サックスの3色を使ったストライプのニットやポロシャツに加え、ジャケットやパンツなどのを展開、話題になったところでした。
2018年にイタリアのゼニアが『トム ブラウン(THOM BROWNE)』を買収!
出典:https://www.zegna.jp/
その後の2018年、イタリアの世界的ファッションブランドであるエルメネジルド・ゼニア・グループが、トムブラウン(THOM BROWNE)の株式の85%を買収した、というニュースが入りました。
トム・ブラウン本人は株式の15%を保有しつつ、チーフ・クリエイティブ・オフィサーに留まるということなので、ゼニアに買収されはしたものの、デザイナーとしてブランドにかかわり続けるようです。
集大成とも言えるコレクションは毎年発表!
トム・ブラウンのデザイナーとしての集大成ともいえるコレクションは、2004年のニューヨークコレクションを皮ぎりに、毎年発表していきます。
2010年春夏シーズンからメンズコレクション発表の場をフランスのパリへ移しました。
ウイメンズは従来通りニューヨークで行われています。
トムブラウン(THOM BROWNE)のファッション感は斬新で奇抜!
ファッションとしてのトムブラウン(THOM BROWNE)は、定期開催されているコレクションでも斬新で奇抜という形容がしばしばなされるブランドです。
毎回ではないにしても、斬新で奇抜というのを続けるのは簡単ではないでしょう。