モーニングジュエリーとは、葬儀などの弔事のシチュエーションでマナー違反とならないジュエリーのことです。
ジェットや黒珊瑚などいくつかの素材があります。
モーニング以外のジュエリーを身に着ける際には、マナー違反にならないかを確認しましょう。
モーニングジュエリーとは?
モーニングジュエリーとは、葬儀の時など、喪服を着用する時に付けることが可能なジュエリーをいいます。
弔事で身に着けることを前提に作られたジュエリーになるため、形や大きさやデザインに関係がなく、マナーとしても許容されています。
しかしモーニングジュエリー以外の宝石は、弔事の時にマナー違反となるものが多いので留意しましょう。
葬儀時によく見かける『真珠』のネックレス!
葬儀でよく見かけるジュエリーと言えば、真珠のネックレスが一般的ではないでしょうか?
真珠は通称「月の涙」とも呼ばれており、葬儀など悲しい時につけてもマナー違反にならないジュエリーになります。
しかしながら、真珠であれば何でも良いというわけではありません。
真珠のサイズは直径が7mm~8mm程度のものをチョイス!
真珠の大きさは、カジュアルすぎず派手過ぎもしない、7mm~8mm程度の直径でベーシックなものを選びましょう。
また、デザインに関してですが、ネックレスの形状は、必ず一連でなければいけので、そのことも、合わせて覚えておきましょう!
ロングタイプのネックレスに関しては、華やかさが出てしまいすぎないように、長さは約40cm程度を選ぶのがおすすめです。
真珠の形にはいびつなバロック型などがありますが、弔事においてはマナー違反となります。
葬儀に関するアクセサリーのマナーとは?
基本的に葬儀というシーンで、輝きを放つ華やかな色の宝石類は、全てマナー違反となってしまいます。
地域性や世代によって弔事の装飾品に関する考え方は、多少違いますが、迷った際は身につけないという選択をすることをおすすめしますす。
ヨーロッパが発祥のモーニングジュエリーの習慣!
モーニングジュエリーはそもそも、ヨーロッパ発祥の考え浸透した文化になります。
弔事とはいえ、フォーマルな服を着て故人への敬意を表すのに、ジュエリーがなければフォーマルとしての装いが完成しないという考え方から、モーニングジュエリーが誕生しました。
ノーアクセサリー・ノージュエリーは実は無礼に当たると考えられたのです。
結婚指輪はどうしたら良い?付ける?外す?
葬儀などの場で、華やかでキラキラしたジュエリーを身につけることがマナー違反という考えが、理解できない人は少ないと思います。
しかし、日常的に身に付けている結婚指輪や婚約指輪に関しては、どのようにすれば良いのか分からないという人は少なくありません。
ブライダルリングは、基本的には弔事の際にもOKと言われていますが、華やかなデザインのものは、ブライダルリングとはいえ、マナーに反すると考える人がいるかもしれませんので、迷った際は外しましょう。
葬儀に使えるモーニングジュエリーについて!
葬儀の際に身につけられるモーニングジュエリーには、さまざまなものがあります。
黒珊瑚(ブラックコーラル)
ブラックコーラルと呼ばれる黒珊瑚は、モーニングジュエリーの一つとして知られています。
これは黒い色をした珊瑚なのですが、取引が停止されているため、現在ではほとんど見かけることがありません。
化石化した木が素材のジェット!
ジェットとは、紀元前1,500年から1,400年という古い時代に装飾品として採掘されたいたもので、素材は化石化した木になります。
以前からずっと弔事の際のアクセサリー素材というわけではありませんでしたが、19世紀の終わりごろにイギリスのヴィクトリア女王が葬儀に際してジェットのアクセサリーを身につけたことをきっかけに、正式な弔事用アクセサリーとして普及しました。
通称Obsidianと呼ばれる黒曜石!
Obsidianと呼ばれている黒曜石は、火山岩の一つで、ガラスとよく似た性質を持っています。
古代の時代には矢尻として使われていた素材ですが、現在では数珠の素材として良く知られています。
弔事の数珠に使われる黒曜石なら、ネックレスなどのモーニングジュエリーとして使ってもマナー違反にはなりません。
パワーストーンとして人気のオニキス!
宝石やパワーストーンとして人気のオニキスは、黒色が魅力的な鉱石です。
古代には魔除けや厄除けとして使われていた石で、日本語では黒メノウとも呼ばれています。
ヨーロッパにおいては、オニキスのアクセサリーは弔事でもOKなモーニングジュエリーとしての立場を確立していますが、日本においてはカットやデザインによってはNGとなるケースが少なくないので、注意してください。
OKかNGかの目安としては、光を受けて反射するようなものは、華やかさがあるので弔事には適していません。
ネックレス以外の葬儀用アクセサリーとは?
葬儀においては、ネックレス以外のアクセサリーにもマナーがあります。
上記した通り、指輪は婚約指輪や結婚指輪はOKですが、ダイヤモンドが入った華やかなものは、ブライダルリングでもマナー違反に当たる可能性があるので、外したほうが無難です。
葬儀における指輪の慣習とは?
指輪については、ネックレスの素材と合わせて真珠や黒真珠が一粒だけあしらわれたものは、OKとされています。
ただし、華やかに見えないように光沢がないものを選んだリ、粒の大きさにも配慮したほうが良いでしょう。
ピアスやイヤリングに関しては、目立つデザインでなければ基本的にマナー違反となることはありません。
葬儀用のモーニングジュエリーを選ぶなら、一粒タイプの真珠や黒真珠を選ぶのがおすすめです。
まとめ
葬儀の際にアクセサリーを着けるなら、モーニングジュエリーと呼ばれるものを選べば失敗しません。
モーニングジュエリー以外のものを身に着ける際には、素材やサイズ、見た目の雰囲気などによってはマナー違反となってしまうことが少なくありません。
華やかなものやキラキラしたものはNGですし、迷ったらつけないという選択をするのが賢明です。