クールビズ、ウォームビズに代表される服装のカジュアル化は、マスメディアやネットに加え、時代の移り変わりもあって少しずつ人々の間に浸透、加速しているようです。
ビジネススーツもしかりで「ビジネスカジュアル」「セットアップカジュアル」「ジャケパン」といった言葉を目にする機会が多くなっています。
ビジネスシーンではビシッと決まったスーツが求められているのは変わりないのですが、カジュアルシーンとなると、おしゃれ感覚やファッション優先のスーツのカジュアル化が進み、歓迎されているようです。
「セットアップカジュアル」、「ジャケパン」に注目し組み合わせについてまとめました。
ジャケパンの組み合わせは2つのスタイルを押さえよう!
ビジネススーツを含めフォーマルなイメージであるスーツを、カジュアルに着こなす方法で知られているのが、ジャケパンとセットアップの2つでしょう。
いわゆるビジネスカジュアル、ビジカジと略して使われています。
それぞれ由来は違いますが、スーツをカジュアルにコーデするというビジカジでの目的は同じ。
どんな方法なのか、まずジャケパンから説明します。
1)カジュアルコーデ!
ジャケパンとはジャケットにパンツの略で、ネクタイさえ締めていればスーツに準ずるオフィシャルな服装になる、という考え方から発しています。
ネクタイの有無が基準なわけですが、このタイプは次の2つがあります。
ジャケパンの組み合わせはネクタイなしなら靴で外すのが鉄則!
ジャケパンの組み合わせで最初に紹介するのが、スーツのように同じ素材の上下衣で、ビジネスシーンでは着られない柄物や色物、チェックのシャツでコーデすることでカジュアル感を出すという方法。
スーツをカジュアルにという発想なので、シャツだけでなく、靴もスニーカーやローファーという崩し方も受け入れられています。
また、シャツの色や柄を派手にする場合、ネクタイは締めないカジュアルなコーデがほとんどです。
ジャケパンの組み合わせでネクタイありなら上下衣を変えろ!
ジャケパンの組み合わせのもう一つは、ネクタイは締めますが、違う素材のジャケットとパンツを身に付けるカジュアルコーデの方法。
こちらが本来のジャケパンスタイルで、厳密にはスーツとは呼べないかもしれません。
しかし、職業や所属部署、仕事内容によっては、ネクタイさえ締めていれば暗黙ながらスーツ同様として許される着方のようです。
クールビズ以前からあったジャケパンスタイル!
ジャケパンの典型例は、アメカジの影響などもあって紺ブレに明るめのチノパンなどのボトムズ、プラス色物ボタンダウンシャツにネクタイという格好。
ルーツは古く、クールビズ登場以前から存在した着方ですが、あまりにイメージが固定化しているため、一定の年齢以下ではほとんど見かけないのが実情です。
2)セットアップスタイル!
ジャケパンの組み合わせ以外でおすすめなカジュアルコーデといえば、セットアップコーデが挙げられます。
そこで、セットアップのコーデについても合わせて、解説していきます。
「スーツをカジュアルに着る」と聞いて、単にネクタイを外した姿、例えば飲み屋帰りのサラリーマンをイメージした方、ほぼ正解です。
ネクタイの有無にかかわらず、スーツの上下をそろえることを意味するファッ ション用語に「セットアップ」という和製英語があるからです。
ジャケットとパンツが揃ったのがセットアップコーデ!
セットアップとは、簡単に言えばジャケットなどのトップスと、パンツに代表されるボトムズがそろっていることを意味します。
現在のところスポーツウエア、同じ素材でのコーディネイト、そしてスーツ、 と3つのタイプに、セットアップという言い方が適用されています。
さらに上下のサイズが違ってもトップスとボトムズの合わせで購入可能なのがセットアップの特長でもあります。
つまり、上衣がMサイズで下衣がSサイズ、といった買い方のセット買いもできるメリットがあります。
カジュアルコーデではスーツ用のジャケット単品使用はNG!
ただし、注意してほしいのは、ビジネススーツとして売られているスーツの上下は同素材のため、単品での着用にはふさわしくないこと。
色が似ていて明暗で着られるから、などの理由でダークなスーツの上衣に別のライトなスーツのパンツを合わせて着るのは、よしんばカジュアルでもコーディネイトとしては失敗になりますので避けましょう。
ジャケパンやセットアップでのカジュアルコーデは難しい?
セットアップとしてスーツをカジュアルにコーデしていくのは簡単そうですが、実は難しいのです。
最後に、無難なコーデのヒントをいくつか記します。
\チェックリスト/
1)スーツの上下は同じ素材、色合いが選びやすく統一感もある。
2)スーツの下にTシャツを着る場合、革靴でなく同色のスニーカーにするとスーツに外し感が出てカジュアルなコーデになる。
3)素材の種類が多いのがセットアップコーデの特長。
季節感を出したい時や結婚式の二次会など、シーンに合わせて選ぶこと。