スーツは何年着たらダメになるのか、寿命ってあるのか、と思ったことはありませんか?
他の衣類のように、汚れのほか、ほつれや引っ掛けてしまっての穴あき、ということで着られなくなるほか、虫食いでダメになるのも素材がウールのスーツならでは。
どんな時がスーツの寿命なのかを例を挙げるとともに、なるべく長持ちさせる
コツも合わせてて紹介します。
スーツが寿命を迎える5つの主な原因・理由

まず、どんな原因・理由でスーツが寿命を迎えるのか、箇条書きにしてみまし た。
1)不注意などでの汚れやシミ、カビ、ほつれや引っ掛けてしまって穴があき修復できない状態の時。
2)虫食いによる穴
3)肘や膝の部分が「抜けて」しまったスーツ
4)体型の変化で体に合わなくなった
5)芯地がダメになり、表面が波打つなど全体的にくたびれたスーツ
スーツが寿命になる原因・理由の詳しい説明

1)はどんなに注意していても、いずれかが原因で一度は経験するスーツをダメにする理由です。
汚れやシミならクリーニング店や自分で落とすことで対応できますが、カビは万事休すで、完全に取ることはできません。
パンツの尻部分が裂けるのは典型的なスーツの寿命

また不注意などによるかぎ裂きやほつれが進行して、大きく裂ける場合もあります。
特にパンツの尻部分は、体勢を考えずにかがんだりして一気に避けたりします。
縫い目であれば縫い直せばOKですが、縫い目の脇から裂けていたら寿命と考えてあきらめましょう。
2)の虫食いによる穴は小さな穴に気づいて、よく見たらあちこちにあいてい て時すでに遅しだったという残念な結末も少なくありません。
膝や肘部分の「抜け」もスーツの寿命

3)は経年変化による生地の疲労と考えれば分かりやすいかもしれません。
肘や膝などはスーツとの接触が多く、他の生地部分よりこすれる回数が多い上、曲げた状態でいることが多い部位のため「抜け」やすいのです。
ここで言う「抜けた」とは畳んだ状態で、肘や膝などの部分がポッコリと膨らんでいることを指します。
こうなるとスチーム等での修復でも、まず無理です。
似た状態にテカリがありますが、こちらは何度もこすれることで繊維がすり減 ったために起きます。
4)は説明の必要はないほど、多くの例が身近にあることでしょう。
特にパンツの胴回りと上衣の肩や胸部分は「窮屈」になりやすく、無理して着ると破れる恐れもあるほどですから。
5)はスーツならではの症状で、裏地と表の間にある芯地がずれ、表面が波打つようになってしまうことです。クリーニングの繰り返しが主な原因です。 同様な経年変化として、スーツ全体がくたびれ生地が薄くなることでテカって みえたりしたら寿命と考えて間違いありません。
スーツのお直しに関して、方法や直すポイントについては、別の記事に詳しくまとめています。
更に詳しく知りたい方は、こちらからご確認下さい!

スーツの寿命を延ばす5つ対処法

出典:https://www.kururi.co
続いて、スーツが寿命となる5つの原因・理由への対処法を紹介しましょう。
「抜け」てしまったスーツは寿命とあきらめよう

3)と5)は注意しても防ぎようがないので、スーツがそのような状態になってきたら、あきらめて次のスーツ購入を決めたほうが無難ですし、賢い選択と いえます。
スーツの寿命を短くする要素は注意すれば防げる

1)と2)は自身が注意して防げる症状です。
特に虫食いは衣替えの時には必ず防虫剤を一緒に入れることに加え、2週間以上着ないと分かった時点で防虫剤を使うようにしましょう。
4)は生活改善で防げなくもないですが、極論を言えばスーツを犠牲にするか、食生活を犠牲にするかの、はたまた体力作りで体型維持をするかを選択し て対応するしか手はなさそうです。