スーツはクリーニングに出さなくても自宅で洗えるものもあります。
ジャケットが洗えるかどうかの判断のポイントと、洗濯機を使った洗い方と手洗いの方法をチェックして、自宅洗いで必要になるアイテムも確認してみよう。
洗濯前にまずはチェック！洗えるスーツと洗えないスーツを見極めろ！
スーツの手入れとしてはクリーニングをするというのが一般的です。
しかし、毎回クリーニングに出していると費用もかかり、しかも新型コロナの影響で、外出してクリーニングに出すのが不安という人も多くいるでしょう。
そこで、自宅でできるスーツの洗い方について考えることには意味があります。
実は、スーツでも洗えるものがあります。
それを知る方法は、洗濯表示を確認するのが一番です。
服の内側についている白色のタグで、ここに洗濯機洗い可や手洗い可のマークがあれば、自宅でも洗濯できます。
一方で、水洗い不可のマークがあれば、クリーニングに出すしかなく、特にウールやシルクなどの高級素材は水洗いすると着られなくなってしまうので、丁寧なクリーニングをしてくれるお店に出すのが一番です。
もう一つのチェックポイントは、色落ちしないかになります。
購入した際、パンツのポケットなどに、ビニール袋に入った生地の切れ端が一緒に入っていたのを覚えていると思います。
その切れ端を普通の洋服と一緒にして、洗濯してみると良いでしょう。
洗濯後、切れ端が色落ちしているようなら、同じ生地を使っているスーツも色落ちしてしまうので、洗濯は避けた方が良く、また、洗濯で使う洗剤を服の裏側など目立たないところに付けて、数分放置してみるのも一つの方法です。
時間が経っても色の変化が見られないようであれば、問題なく洗濯できます。
洗濯機で洗濯する方法はこれ！
自宅での洗い方としては、洗濯機に入れる前の準備が大切です。
まず、ジャケットとパンツのすべてのボタンとチャックを閉めて、2つか3つに折る。その状態で洗濯ネットに入れます。
ジャケットとパンツは別々のネットに入れた方が良いでしょう。
その上で、洗濯機に入れる。洗濯用の洗剤はおしゃれ着用など、ソフトに仕上がる専用のものを使った方が安心です。
洗濯機の設定は、もしおしゃれ着コースがあるならそれを選びます。
もし特別なコースがないのであれば、すすぎなどの水流をできるだけ弱い設定にすることが大事です。
脱水はできるだけしない方が良いでしょう。
洗濯機は遠心力をかけて脱水するので、どうしてもその動作中にシワが入りやすくなることが、その理由です。
どうしても脱水をしたいということであれば、30秒程度に留めておくのが無難です。
水に濡れた状態のままで洗濯機から出して、厚手のタオルやバスタオルなどに挟んで、タオルドライをします。
ある程度水分が取れたら、型に合った太めのハンガーにかけて陰干します。
水の重みもあって、乾くとシワがあまり寄らずに綺麗に仕上がります。
手洗いをする方法とは？
洗濯機を使わず自宅で手洗いをするなら、まずジャケットとパンツのすべてのボタンとチャックを閉めて、ふわっと軽く折りたたみます。
それほど小さくたたむ必要はなく、洗濯桶に入る大きさになれば十分です。
桶の中におしゃれ着用の洗濯洗剤と水を入れて、しっかりと溶かし、ぬるま湯を使った洗い方も効果的で、皮脂汚れが取れやすくなります。
その水もしくはぬるま湯の中に、折りたたんだジャケットもしくはパンツを入れて洗います。
この時、こするようにして洗うのではなく、優しく押すような洗い方をすることがポイントです。
押し洗いを数回したら、そのまま浸けておきます。
時間にして10分から15分というところだろう。こうすることで、皮脂などの汚れを洗剤によって分解することができます。
時間が経ったら、水を入れ替えてすすいでいく。しっかりと繊維にしみ込んだ洗剤を流すために、丁寧に押し洗いをします。
乾燥の方法は洗濯機洗いと同じで、ハンドドライをしてから、ハンガーにかけて陰干しをするのがベストになります。
洗ったスーツのケア方法や注意点も押さえよう
こうした水を使った洗い方を覚えて実践するのも大事だが、日ごろの自宅での手入れも重要です。
使ったら毎回必ずブラッシングをしてから、風通しの良いところに保管します。
ブラッシングは繊維の方向に沿うように、通常は上から下に向かって優しくかけていきましょう。
また、スチームをたまにかけるのもスーツの自宅ケアとしては適っています。
適度な湿気と熱を与えることで、繊維を生きた状態に保つことができるのが大きな理由となります。
シワができた時などは、スチーマーを使ってケアをするのも良いでしょう。
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