オールドマインカットとは、どのようなカット方法であり、どのような特徴があるのかご存知でしょうか?
オールドマインカットが施されたダイヤモンドは、通称クッションカットとも呼ばれており、そのカット方法を施すことで、まるで四角いクッションのようなふっくらとした形に仕上がります。
オールドマインカットはアンティークダイヤに多いデザインでもあり、オールドマインカットが進化したカット方法の中には、オールドヨーロピアンカットなど著名なカット方法が存在しています。
今回は、そんなオールドマインカットに関する、歴史的な背景をはじめ、魅力的な特徴の詳細について、分かりやすく紹介していきます。
オールドマインカットとは?
オールドマインカットとは、現在でも、アンティークな雰囲気を持つダイヤモンドとして、様々なブランドで採用されております。
また、現在では、世界最高峰のカット方法として非常に人気の高い『ラウンドブリリアントカット』の起源となったカット方法になります。
しかし、ダイヤモンドのカット方法としては、とても希少価値が高く、レアなカット方法としても広く知られています。
オールドマインカットの歴史について!
オールドマインカットの始まりは、17世紀にまで遡ります。
当時のイタリアのヴェネツィアでは、タイヤモンドをはじめとする宝石の輝きを引き立たせるためのカット方法が研究されていました。
宝石職人が、ダイヤモンドの形は正方形に近いものに残しながらも、輝きをアップさせるカット方法が研究され、やがて58面を持つダイヤモンドカットが誕生したのが、オールドマインカットになります。
その後オールドヨーロピアンカットも遅れて登場!
オールドマインカットのイメージは、四角いカットながらも厚みを感じることができるクッションカットに近いカット方法です。
しかし歴史の中でかたくなに同じ形を固辞してきたわけではありません。
進化する過程においては、見た目の形が四角形ではなく丸みを持ったオールドヨーロピアンカットなども誕生しています。
ちなみにこのオールドヨーロピアンカットは、現在のラウンドブリリアンカットととても良く似た形をしていますが、テーブル面はオールドマインカットのように小さめで、全体的にモザイク感を感じさせるカット方法となっています。
オールドマインカットの特徴について!
オールドマインカットは、ダイヤモンドの厚みを生かしたカット方法のため、使用する原石は、ある程度厚みを持っている石が必要になります。
また、全般的に高価で美しいダイヤモンドジュエリーにセッティングされていることが多いという点に特徴があります。
加えて、このカット方法は、長い時代の中ではごくわずかな時代にだけ製造されていたという点も特徴的です。
アンティークジュエリーに最適なカット?
アンティークな宝石の中からオールドマインカットを見つけるなら、1880年代の後半から1930年にかけてフランスで製造されたダイヤモンドジュエリーを探すと、比較的オールドマインカットがよく登場します。
オールドマインカットの大きな特徴は、テーブル面が小さめという点にあり、見た目は丸みを帯びた四角形が多いのですが、プリンセスカットのようなモザイク感はありません。
また、キューレットが他のカット方法と比べて長めだったり、ガードルから上部のクラウン部分に厚みがあるという点も魅力です。
穴が空いてるように見えるのですぐに確認可能!
また、このカット方法は、テーブル面からみると中心部分がぽっかり穴が開いたように見えます。
これは、ダイヤモンドの底面にあるキューレット面をカットしているからです。
このキューレット面のカットについては、オールドヨーロピアンカットも共通しています。
オールドヨーロピアンカットとの違いも押さえておこう!
オールドヨーロピアンカットは、オールドマインカットが少し進化したカット方法です。
カット方法については、テーブル面が小さいなとの共通点はありますが、オールドマインカットとオールドヨーロピアンカットでは、大きく異なる違いがあります。
左右対称性があるかが最大の違い!
オールドマインカットは、ある程度の対称性はありますが、完全に左右対称というわけではありません。
それに比べてオールドヨーロピアンカットは、左右が完全に左右対称となっています。
ちなみに、オールドマインカットがさらに進化して完成されたラウンドブリリアントカットについても、左右対称です。この点は、オールドマインカットが他のカット方法と大きく異なっています。
オールドマインカットのジュエリーはどこで買える?
レア感が高いオールドマインカットのダイヤモンドは、ラウンドブリリアントカットやプリンセスカットなどと比べると、購入できる機会が非常に少ないという特徴があります。
オールドマインカットのジュエリーを探すなら、アンティークジュエリーを中心に探さなければいけないと考える人も多いでしょう。
確かに、オールドマインカットは希少価値が高いダイヤモンドのカット方法です。
希少性が高い!オールドマインカットのダイヤモンド!
しかし2020年には、ジュエリーブランドが新作ダイヤモンドリングのコレクションとして、なんとオールドマインカットのダイヤモンドリングの発売を開始しました。
ただし残念ながら、数量限定で期間も限定だったために、あっという間に売り切れて入手困難なアイテムとなってしまった模様です。
そのため多くのオールドマインカットファンたちからは、今後このようなオールドマインカットのダイヤモンドがどこかのブランドから再び発売されることが期待されています。
今おすすめしたい人気アイテムはこれ!
OTOKO DIAMONDが取り扱うダイヤモンドジュエリーの中でも、どんなアイテムが人気なのか?
今おすすめしたいリッチなジュエリーを編集部が厳選しPICK。
フォーマルの新定番!男の襟元に差をつけるダイヤモンドパーチ!
OTOKO DIAMONDのダイヤモンドパーチは、オシャレにダイヤモンドを身につけたい男性に大人気のアイテム。
ブラウンカラーのダイヤモンドにプラチナやゴールドを合わせた、本物志向のダイヤモンドジュエリーは、シンプルで洗練された男にとって魅力的な要素がふんだんに詰まった仕上がりとなっている。
使用しているダイヤモンドは、天然のブラウンダイヤモンドで、カットはアイテムによってラウンドブリリアントカットやスクエアカットなど多彩なカッティングが施されている。
DIAMOND PARCH_プリンセスカット(0.12ct)PT900〈無色〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.33ct)PT900〈シャンパンブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.34ct)K18PG〈シャンパンブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.1ct)K18YG〈シャンパンゴールドブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_ラウンドブリリアントカット(0.3ct)K18CG〈シャンパンブラウンカラー〉
DIAMOND PARCH_プリンセスカット(0.109ct)PT900〈無色〉
DIAMOND PARCH_スクエアカット(0.121ct)K18YG〈イエローカラー〉
ダイヤモンド 鑑賞セット
ジュエリーとして身に着けるだけでなく、美しい原石をそのまま楽しみたいという男性に人気なのは、ダイヤモンドの鑑賞セット。
天然ダイヤモンドの原石や美しくカットされた石に加え、観賞するためのルーペやピンセットなど必要なキットがすべて入った鑑賞セットは、ダイヤモンド2石セットと3石セットとがラインナップ。
鑑定セット&宝石3ピースセット(ダイヤモンド1ピース、色石2ピース)
まとめ
オールドマインカットは、ダイヤモンドのカット方法の中では限定された時代にだけ製造されていたアンティーク感の強いカット方法です。
そのため、市場流通も少なく大変希少性の高い、おすすめのアンティークダイヤになります。
厚みもありふっくらとしている点が魅力的であり、オールドマインカットの特徴になっています。
そして、その愛らしさと、希少性の高さに加えて、アンティークダイヤとしての卓越した魅力から、指輪など様々なジュエリーアイテムのカット方法として広く世界中で愛されています。