靴の表面が毛羽だって温かいイメージがあるため秋冬に好まれるスエード靴。
たいていは寒冷期用に1足以上持っている靴の一つでしょう。
近年は春夏の暖かい、暑い季節にあえてスエード靴を履いておしゃれなコーデを楽しむ傾向もあるようです。
半面、スエード靴は、汚れ落としやカビ防止のための保管といった手入れが大変なことが知られていて敬遠されがちなのも事実。
カジュアル履きでも上品さを伴った高級感があるスエード靴の手入れ方法のコツ、春夏でも履けるスタイルの靴としての紹介や近年の意識変化などを含めて、スエード靴全般について解説してみました。
肌触りや暖かそうな見た目からファンが多いスエード靴

出典:http://www.scotchgrain.co.jp/
肌触りに加え、暖かそうな毛羽だった見た目からファンが多いスエード靴。
年配者には、プレスリーも歌った「ブルー・スエード・シューズ」というオールディーズを思い起こさせるかもしれません。
歌として取り上げられヒットするということは、海外でもそれなりに存在感のある革靴と言えそうです。
スエードは素材の皮の裏面を革靴の表面に使った靴
革靴として履かれるスエードとは、どんな素材なのでしょう?
ご存じの方も多いでしょうが、おさらい的にスエードについて説明します。
革靴の素材である皮には、表裏があります。
皮の表を銀面、裏を床面と呼んだりもしますが、磨けば光るタイプの革靴が皮の表面を使っていて、スエードなどのケバケバした手触りの靴が皮の裏面を使っているのです。

毛羽だった表面が温かそうなスエード靴はカジュアルでも人気
皮の裏面を靴の表面として毛羽だったように使うことで、スエードは温かそうな秋冬のカジュアルな靴、というイメージが強く、人気でもあります。
実際、スエードの靴は冬でも長時間屋内で履いていると蒸れてくるので、温かい靴ではありますよね。
磨いて光らせることがカッコイイ、という一般的な革靴でないのも、シックで落ち着いた足元という印象を与え、カジュアル感がありながら上品でもある、 という印象につながっているのでしょう。
ビジネスシューズとしてのおすすめスエード靴はブランド物もあり

スエードの靴から感じられる上品さを取り入れたストレートチップやウイングチップ、プレーントゥといったビジネスシューズも、少なくないメーカーやブランドが扱っています。
カジュアルでも兼用できるモンクストラップ、さらにはカジュアルのローファ ー、デッキシューズ、チャッカブーツなどまでスエードの靴は多くのスタイルがあります。
つまり、スエード靴もシーンやコーデ、好みで選んで差し支えないのです。
スエード靴は幅広いコーデを楽しめるのが利点

スエード靴は、身に付ける服装の汎用性が高いのが特徴の一つでしょう。
ビジネスやカジュアル、ドレスシーンでもコーディネイトできるのが強みの靴のタイプです。

スエード靴は上品さや暖かさを演出できスーツにも合うアイテム
スーツの場合に合うスエード靴のスタイルは、ブラウン系のストレートチップ やUチップ、チャッカブーツなどであれば、秋冬シーズンに暖かさを演出できるコーデになります。
同色系か靴よりも淡い色のスーツに、フランネルのスーツかコーデュロイのジャケットならブラウンの濃淡によるおしゃれを楽しめそうです。
スエード靴ならドレスやビジネス、カジュアルでも合わせやすい

ドレスシーンであれば、ビジネスシーンで触れたスタイルの靴にプレーントゥやダブルモンクストラップのスエード靴でも合わせられそうです。
カラーも、ブラウンにとどまらずネイビーやグレーのスエード靴で足元を引き立たせる工夫ができます。
カジュアルならローファーかタッセルのスエード靴がおしゃれ

カジュアルの場合は、ローファーかタッセルなどのスリッポンスタイルのほか、チャッカブーツが合わせやすそうですし、おしゃれ感を出せます。
定番ながら、デニムやチノパン、場合によってはイージーパンツでも足元がラフになり過ぎないのがにスエード靴の良い点かもしれません。

スエード靴でオーソドックスなきこなしを楽しむ
コーデの一例として、ブラックジャケット、あるいはニットの黒のセーターに ブラウン系のパンツ、こげ茶のスエード靴というのが、カラリング的にはオーソドックスな着こなしと言えましょう。
スエードの靴は夏の季節には向かないのか?

スエード靴は季節的に秋冬のイメージが強いのですが、暑さ厳しい夏ならではのスエード靴も、おしゃれなアイテムとして近年注目されてきています。
そうした背景もあって、大手のメーカーや有名ブランドが、暖かい時期向けのスエード靴を市場に投入しており、メンズも例外ではありません。
夏の季節向けのスエード靴も少なくないメンズマーケット
暑い季節向けだと基本的には、ローファーやデッキシューズを中心としたスリッポンのスエード靴ですが、スニーカー、モカシンといったスタイルも、メンズマーケットには出ている様子。
カラーはやはり夏らしくベージュ系が多く、オプションとしても水色や薄い緑など淡い色が中心です。
さすがに濃い色は暑苦しく見えるからでしょうから。
