クールビズの季節、スーツにノーネクタイというスタイルが主流になります。
ビジネスシーンで相手に失礼のないマナーとはどんなものか?カジュアルでもオシャレに見えるノーネクタイの着こなしとは?そのポイントを押さえてみよう。
スーツ×ノーネクタイっていつから?ノーネクタイの起源とは?
元々スーツはネクタイと組み合わせるのが決まりで、仕立てる時もネクタイとのコンビネーションを意識して作られています。
そのため、基本的にはノーネクタイでスーツという姿は普及していませんでした。
クールビズを転機にノーネクタイ文化が始まる!
しかし、高温多湿になる日本では環境対策の一環として、2005年に政府が「クールビズ」を始め、ノーネクタイを推奨するようになり、首元を開放する快適さもあって、日本で浸透していった。
2012年からは、特定の期間はさらにカジュアルな服装を推奨するという動きも始まり、さらにこの習慣が広まっていきます。
このように、少なくともビジネスシーンにおけるスーツ×ノーネクタイという装いは、日本が主流となっています。
しかし、カジュアルな場面でノーネクタイにするのは、スーツ姿が日常生活にも根付いているイタリアなどで昔から行われており、そのため、ヨーロッパではよりオシャレなスーツ×ノーネクタイの着こなしが発展しています。
デキる男ならノーネクタイのマナーは押さえろ!
日本ではクールビズをするというのは社会的なマナーとなっているため、それに従おうとする傾向が強いのが特徴です。
そのため、毎日のようにこの装いをすることになるので、スーツ×ノーネクタイのコーデの方法は押さえておきたい。
特に、マナーとも言える最低条件はしっかりと押さえておかないと、ダサいばかりか相手に嫌悪感を持たれてしまうことさえもあるため注意が必要です。
肌着が見えるのはNG!
たとえば、シャツの襟元から肌着が見える姿です。
いかにも、いつものネクタイ姿からネクタイだけを取ったという格好で、オシャレとはほど遠く、また、暑いからとシャツのボタンをいくつも外しているのも、ビジネスシーンではマナー違反になります。
カジュアルではあえてボタン外しをすることはありますが、それもバランスの良い着こなしをしないと下品に見えることがあります。
ヨーロッパでは夏でもネクタイをつけることが多い
また、外国人との商談の場合は、そもそもノーネクタイで良いかということも考える必要があります。
ヨーロッパなどでは夏でもネクタイを締めていることが多いので、ノーネクタイで商談に臨むと、かなり失礼と見られてしまう可能性もあります。
外国に出張に行く時などは、相手の国の習慣に合わせることがマナーです。
ノーネクタイはスーツやシャツ選びが重要!
首元が開いているクールビズは快適ですが、マナーを押さえていても、下手をするとだらしのない姿になってしまう恐れもあります。
それを防ぐためには、スーツとシャツのチョイスが非常に重要となり、前述の通り、基本的にスーツはネクタイとのセットを前提としているため、ネクタイがないと中途半端な感じを与えてしまいますので要注意。
特にラペルが広めのスーツは、ノーネクタイにするとバランスが悪くなる傾向があります。
また、生地が厚めで重たい印象を与えるものも違和感があります。
こうしたことから、ノーネクタイの着こなしには、ある程度ラペルが細めで、軽めの印象を与える生地のスーツが似合います。
ホワイトシャツの着こなしは難しい?解決策はこれ!
完全な無地ホワイトのシャツは、質の良い生地でない限り中途半端なイメージを与えることが多いので、少々着こなしが難しいのが現状です。
ノーネクタイだとカジュアルな雰囲気が出るので、どうせならシャツも柄入りのものにするなどして、その雰囲気を上手に演出した方が合っています。
その際には、ブルー系のさわやかな色を選ぶと、クールビズにもマッチするので試してみよう。