高級感と重厚感があるスーツの一つであるスリーピースは、ぜひ試してみたいスタイルです。
そのためにもそもそもスリーピースとはなにを指すのか、着用のマナーとはなにかを知ることは大切で、その上で、おしゃれな着こなしを習得することができます。
スリーピースの着こなしを覚えてマスターしよう!
そもそもスリーピースとは?
スーツの一つのスタイルとして、スリーピースがある。
日本では、特にビジネスシーンではツーピーススーツが多いが、スリーピースを着こなせるようになると、かなりファッションの幅が広がります。
特に大人の男性としての魅力を演出することができる装いなので、しっかりと押さえておきましょう。
スリーピースはジャケット・パンツ・ベストのセット
スリーピースは、そもそもジャケットとパンツに加えて、ベストを組み合わせるスーツスタイルのことにあります。
と言っても、どんな組み合わせでも三つのアイテムを着用すれば良いというわけではありません。
スリーピースと言った場合、正式には同じ生地を用いた三つ揃いのことを指し、つまり、ジャケットもベストもパンツも、同じ柄で同じ色になるということになります。
ツーピースとスリーピースの明確な違いとは?
ベストを着ていてもツーピーススーツとなることもああります。
ベストを着ていたとしても、ジャケットやパンツとは異なる生地、異なる柄や色であれば、それはスリーピースとは呼ばれません。
あくまでもツーピースのスーツに、ベストを追加しただけという扱いになるためです。
スリーピースの定義は同じ生地での3点セット!
スリーピースは、単にスーツにベストが加わっているということではなく、同じ生地で三つを揃えることが条件となっていることを覚えておきましょう。
どうしてこうした違いが生まれているかというと、スリーピースの発祥に理由があります。
スリーピースとはイギリスで誕生し、クラシックな装いとしてウエストコートを含めたスーツを着るのがパターンとなって出来たものになります。
そのため、スリーピースと言う場合は、イギリスのスーツスタイルとなり、その流儀に従うことが重要なポイントです。
イギリスではベストはウエストコートと呼ぶ!
ちなみにイギリスではベストとは呼ばず、『ウエストコート』と呼ぶのが一般的になります。
中には、ジャケットと異なる柄のベストを含めてスリーピースと呼んでいるブランドもありますが、本来の意味とは異なります。
デキる男は実践!スリーピースのマナーも押さえておこう!
このように、スリーピースは元々イギリスの伝統あるスタイルであるため、マナーを守ることでより質の高い装いができます。
マナーの一つとしては、スリーピースを着る場合は、ベルトを使わずサスペンダーを使用するという点があります。
そのため、本式のスリーピースのパンツには、ベルト穴がなくサスペンダーを吊りやすいような工夫がなされています。
ただし、最近のスリーピース、特に日本のブランドではベルトループを着けているところもあります。
日本人はあまりサスペンダーを使わないというのが関係しているので、もしベルトループがあるなら、ベルト締めでも問題なありません。
ベストの長さとネクタイの関係もマナーの1つ
ベストの下からネクタイが出てくるのはマナー違反となります。
そのため、ベストの着丈はベルトを微妙に隠す長さに合わせることになります。
そして、ネクタイを締める時には、ベルト上で仕上げるようにし、さらに、サスペンダーではなくベルトをするのであれば、バックルは小さいものにしてベストを邪魔しないものにするのがポイントです。
インナーのシャツ丈のマナーも押さえておこう!
同じように、ベストの下からシャツが出ないようにするのもマナーになります。
このためにも、ベストの着丈を考慮することが重要です。
起こりがちなこととして、下のシャツのサイズがあまり合っておらず膨らんでしまい、ベストから覗いてしまうということがあります。
これを避けるためにも、シャツのサイズもしっかり見極めて着こなしたいものです。