スーツを着た男の後ろ姿というのは多くを語り、背中をかっこよく見せるためにも、ベントには拘りたいものです。
そこで、ベントの2つの種類の違いと、その与える印象の差をチェックした上で、どのようにスーツ選びに生かせるかを考えてみよう。
男は背中で語る!スーツは後ろ姿が重要!

出典:https://www.mens-ex.jp/archives/1094414
男の魅力は背中にあると言っても過言ではありません。
「男は背中で語る」という表現があるように、後ろ姿というのは人からよく見られるものであります。
背中が広くがっしりしている様子は、頼もしい男という印象を与え、正面から見るよりも背中側から見た方が、ウエストのラインが正確に出るため、スマートさやスタイルの良さがはっきりと表れるというのも一つのポイントになります。

ブランド名より後ろ姿を意識しよう!
こうしたこともあって、実はスーツブランドも、後ろ姿の印象を意識して、いろいろな工夫をしています。
たとえば、できるだけたくましい後ろ姿となるように、ウエストから肩にかけての角度を大きくして、がっしりとした後背を作っていたり、ベントにも強くこだわっているブランド多いのが現状です。
そもそもベントとは?

また、そもそもベントとは、背中側の裾に設けられたスリットのことを指しています。
ベントにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴が異なります。
また、スリットの長さや位置、角度によっても視覚的効果がかなり違うので、これを機にそれぞれの特徴を押さえておこう。
つまり、ベントについての理解を深め、自分に合ったデザインやシルエットを選ぶことによって、よりかっこいい後ろ姿を演出することができるのです。

意外と知らないベントの歴史!

スーツはヨーロッパにおいて、長い歴史を通じて今の形へと変化を遂げてきました。
そのため、一つ一つのパーツには深い意味と歴史が存在しています。
そのため、ベントもスーツの長い歴史の中で、様々なニーズによって変遷を遂げています。

昔はジャケットにスリットは入っていなかった!
初めのころは、あまり目立ったスリットはジャケットに入っていませんでしたが、いろいろなシーンでスーツが着られるようになってくると、スリットなしのジャケットは動きを阻害するものだと感じられるようになってきました。
そのため、昔のジャケットは、今のスタイルに比べると裾が長く、中には太もも近くにまで届くものもあったので、スリットなしとなるとかなり動きが制限されることになります。
特に、騎士たちがスーツを着るとなると、乗馬をしたり剣を扱ったりする時に邪魔となるようであってはなりません。
そこで、動きをより自由にするために、ジャケットの背中側にスリットを入れて快適なものとしていったのがベントが誕生した背景になります。
ベントは見た目だけでなく、機能性を基に進化を続けている!
このように、元々ベントは機能性を考えた上ででき上がったのですが、しかしながら、時が経つにつれて機能性だけでなく、見た目も考慮して変化が加えられるようになってきています。
スリットの深さや角度、縫い方などを工夫して、より後ろ姿を魅力的にするための配慮がなされてきたため、ベントを選ぶ際には、自分にとって動きやすいという機能面でのポイントと同時に、デザインに与える影響も考えることが重要です。

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