リネンシャツはとても魅力的なアイテムですが、しわが寄りやすいという弱点もかかえています。
そこで、どのように洗濯や乾燥をしたらいいかを解説し合わせて、適切なアイロンがけの方法も紹介し、日ごろのケア方法を紹介していきます。
リネンシャツはしわになりやすいので注意!

リネンシャツはざっくりとした粗い織りと独特の風合いで、他の素材とは異なる特徴を持っているのが人気の理由になります。
涼しげなイメージを作ってくれるので、特に夏の暑い時期には重宝する素材です。
メリットもたくさんありますが、デメリットもあるので押さえておこう。
リネンシャツのデメリット1)シワが出やすい!
それは、しわが寄りやすいという点になります。
普通に洗濯をしているだけなのに、他の素材よりも明らかにしわができやすく、しかも伸ばすのが難しいという特性を持っています。
これは麻という天然の植物素材によるところが大きく動物性の繊維や合成繊維に比べると、回復力が低いため、一度しわが入るとそのままの状態を記憶してしまう傾向が強いのです。

リネンシャツのデメリット2)縮みやすい!
また、ざっくりとした繊維であるため、どうしても縮みやすいというのもデメリットとなっています。
織り目が密でないので、水に浸されたり圧力をかけられたりすると、空間が詰まって不均等に縮んでしまいます。
5パーセントから15パーセントくらいの縮みは、天然素材のみの生地であれば普通に起こりますが、こうした弱点を補うために、他の素材と混ぜたり縮み防止加工をしたりしているブランドも多く、やはり他の生地と比べるとしわが入りやすいのは仕方のないことだと言えます。
そのため、リネンシャツを着るのであれば、そのケアの方法についても知っておく必要があります。

洗濯と乾燥の際の注意点!

まず、しわの原因となる洗濯と乾燥を、他の素材より気を配って行う必要があります。
洗濯用の洗剤は中性洗剤を使うようにして、皮脂汚れなどを強力に落とすアルカリ性の洗剤もありますが、それだと麻素材には強すぎます。
特に、この素材は色落ちが起きやすいという特徴もあるので、優しく洗える中性洗剤を使うことによって、しわ防止と共に鮮やかな色のキープにも役立つので押さえておこう。
できればおしゃれ着用の洗濯洗剤を使うのがおすすめです。
このタイプの洗剤は柔らかく仕上げるため、麻生地であってもゴワゴワになりづらく、ふんわりと仕上げることができます。

リネンシャツは高温のお湯では洗濯はしない!
そして、水もしくはぬるま湯での洗濯とし、決して高温のお湯での洗濯はしないようにしよう。
家庭用の洗濯機でもお湯洗いをしている人もいるでしょうし、コインランドリーだとお湯洗いが標準となっているマシンもあります。
確かに汚れ落としには良いのですが、これだと麻素材には強すぎて、急激に繊維の収縮を促進してしまいます。
リネンシャツは脱水のしすぎにも要注意!
洗濯機の設定で気を付けたいのが、脱水をかけすぎないということにあります。
標準の半分以下の時間にするか、他の服と一緒に洗濯をしているのであれば、脱水途中で一時停止してリネンシャツだけ取り出すようにしよう。
脱水は遠心力をかけて行うので、他の服と絡まり、しわができやすくなります。
リネンシャツはサイズの合ったハンガーを用いて陰干ししよう!
この状態だと水分がまだ服に残っていますが、そのままで問題はありません。
サイズの合ったハンガーにかけて干すと、水の重みで下に引っ張られて自然としわが伸びてくるので、乾燥した時にきれいに仕上がることにもなります。
日光に当てて干すと急激な温度変化で繊維が収縮しやすくなるので、必ず影干しすることもポイントです。
リネンシャツのアイロンがけのコツ!

しわの付いたシャツをアイロンがけする際には、アイロンの温度を高温に設定します。
天然素材なので、合成繊維と違って高温でかけることができ、効率よくアイロンがけができます。
プリント柄などがあってテカリが気になるのであれば、当て布をすると良いでしょう。

霧吹きでミストでシワを退治!
アイロンのスチームを使うのも良いが、よりスムーズにできるのは霧吹きで直接ミストをかける方法になります。
頑固なしわでもスチームよりも早く伸ばすことができるうえ、アイロンがけが終わったら、服の温度が下がるまで待ってからたたんでしまうということが重要になります。
温かいままだと繊維が柔らかいので折り目が残り、そこがしわとして残ってしまいます。

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