革靴には細かな部位がたくさんあり、それぞれに大事な役割を果たしています。
また、小さなパーツのデザインによって雰囲気も大きく変わるため、そこで、それぞれの部位の名称を覚え、どんな異なる種類があるのかを知っておこう。
革靴の部位や名称を覚えておくと便利!

紳士用の革靴は、ある程度基本的なスタイルが決まっており、コーディネート全体から見れば小さなアイテムに過ぎませんが、ちょっとしたパーツのデザインの違いによって、靴そのものの見た目や、コーディネート全体の印象を変えることができます。
知っておけば、明日からの履きこなしにも差が出る!
そのため、オシャレに革靴を履きこなしたいのであれば、しっかりと靴のパーツの違いやデザインの種類を知っておくことはとても重要です。
まずは、それぞれの部位の名称を覚えるようにした上で、パーツごとの特徴や機能、デザインに与える影響を押さえておくことが大切です。
小さなアイテムだからこそパーツへの軽視には要注意!
パーツの作り方によって、かなりの程度耐久性や価格が変わってくることもあり、一見するとそれほど変わりがないようでも、実際に履いてみると履き心地が全く違ったり、寿命が大きく変わったりすることもあります。
小さなアイテムだからこそ、それぞれの小さなパーツの重要性が高いのです。

アッパーとソールの部位を押さえておこう!

まず、かなり大雑把な分け方をすると、革靴はアッパーとソールに大別することができます。
アッパーは履きご心地に大きな影響をもたらす重要部位!
アッパーというのは、上部の革でできている部分であり、一番人から見られるところで、履き心地やデザインを大きく左右する部位となります。
この中に、さらにたくさんの細かな部位が入っているので、場所別にチェックしていく必要があります。
こだわりを表すソール部分はいわゆる靴底!
アッパーに対してソールは、靴底のことを指しており、アッパーと接着剤で着けられていたり、縫製されていたりしています。
材質はゴムであったり革であったり様々で、材質の違いによる靴の高級度やこだわりが見えてきます。
ソールの中にも、いくつかの部位が分かれていて、それぞれに大事な役割を果たしているので押さえておきましょう。

アッパー部分の部位の種類とは?

まずは革靴の顔である『トゥ』について理解しよう!
アッパーの中でも特に目につきやすい場所が、トゥという名称の部位です。
これは爪先のことで、デザインにいくつもの種類があります。
たとえば、羽根のようなかたちをしたウィングチップや、なにも付けられていないプレーントゥなどが該当します。
革靴の表情を決める大事な部位でもあり、カジュアルかフォーマルかさえも決めてしまうパーツです。
シーンに見合ったトゥのかたちを選ぶことが求められるので、このパーツはしっかりと研究しておきましょう。

『ヒールカーブ』は動いた際の履き心地に影響を与える!
『トゥ』と正反対にあるのがヒールカーブという名称の部位になります。
これはかかとの角度が付いている部位を指し、いわば靴のおしりの部分と言えます。
このカーブの角度や丸みの状態によって、上品さが出たり堅牢な雰囲気が醸し出されたりします。
さらに、カーブの角度が適切でないと、足が靴にうまくホールドしなかったり歩いた時に脱げやすくなったりし、デザイン的にも機能的にも大事な部位なので、おろそかにせずにチェックしておきましょう。
『シューホール』は角度や長さに注目しよう!
シューホールもしくはレースホールは、靴紐を通す穴のことを指します。
この回りの仕上げ方も、視線が行きやすいところなので重視したいものです。
特にこの部位の角度や長さは、靴の機能や履き心地に関係してきます。
角度が付いていて長めだと、しっかりと足首方面までホールドしてくれて歩きやすくなるが、フォーマルさやクラシック感が薄れてしまうことがある一方で、この部位がないとローファーという、全くスタイルの革靴となります。

『タン』は裏の縫製も要チェック!痛いや不快感の原因になり得る!
シューホース周りに関係しているのがタンという名称で呼ばれる部分になります。
これはいわゆる「べろ」の部分で、靴紐の下に来る部位です。
あまり目立たちませんが、足の甲に直接当たるので履き心地には大きな影響を与え、裏の縫製がイマイチだと、違和感があり痛みをもたらすことさえもあります。
さらに、靴紐の凸凹が当たってしまって不快感を与えるケースもあるので慎重に選ぶことが重要になります。

