靴の豆知識

革靴の手入れに使うミンクオイルを解説!使い方や留意点を総まとめ!

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革靴の手入れでよく使われるミンクオイルは、革への浸透力が強く保護の役割を果たしてくれます。

しかし、使い方を間違えるとシミができやすいという注意点もあので、正しい使用法を覚えて大事な革靴の手入れに役立てよう。

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そもそも革靴に使うミンクオイルとは?

革靴の手入れに使われることが多いミンクオイルは、その名前の通り、ミンクというイタチ科の動物から取れる脂肪分のことを指します。
皮の下に付いている上質の油を抽出し、精製することで上質のオイルができあがります。
ミンクオイルは革に染み込みやすいという特性を持っているため、革靴になじんで水分の保持や汚れのガードなどの役割を果たすことができ、こうした特性は、ミンクオイルが持つ表面張力の少なさにあります。
このオイルは周りの物質に吸着したり引っ張られたりしづらいという性質を持っていて、革の繊維に邪魔されることなく浸透し、奥までなじんでいき内部から皮を保護することができるため、表面をコーティングするだけのケア用品とは異なり、正しい使い方をすることで強い保護力と保水力を与えられるのが特徴です。

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ミンクオイルとシュークリームの違い!

革靴 ミンク オイル

革靴の手入れによく使われるものとしては、シュークリームも一般的です。
色が着いているものや、ツヤ成分が強いものなどもあって、簡単に手入れができる便利なアイテムです。
シュークリームとミンクオイルの違いは2点あります。
まず天然由来かそうでないかという点です。
ミンクオイルは調整剤などの合成物質が含まれていることもありますが、基本的には天然素材である一方、シュークリームは、有機溶剤などが含まれていて、天然素材にプラスして化学物質が含まれています。
次に、効果や仕上がりが異なるという点です。
ミンクオイルは革の内部に浸透することによって、革靴を保護しながら油分を補給するという役割を果たします。
シュークリームも革に浸透する性質を持ってはいるが、ミンクオイルほどではありません。
それよりも表面に膜を張って汚れや水分などを弾くという性質の方が際立ち、表面の保護に大きな力を発揮します。
さらに、膜ができる分、ツヤができやすく、それだけでケアの仕上げができるというメリットもあります。
このように、ミンクオイルとシュークリームは、そもそも目的や効果が違うので、革靴の種類や手入れの方法によって使い分けていくことが大切です。

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留意点も押さえろ!ミンクオイルを使用するメリットとデメリット!

革靴 ミンク オイル

ナチュラルで革靴の保護効果も高いミンクオイルは、適切に使うと見た目の良さにも貢献してくれます。
革靴に油分を補給してくれるので、革本来のツヤがにじみ出てきます。
ワックスなどを使って出るツヤとは違い、より自然で深みのあるものとなるのが特徴です。
そのため、革靴本来の美しさを際立たせてくれ、また、革に油分が含まれているため、水分を弾いてくれるというのもメリットの一つになり、雨染みを防止することにもつながります。
もう一つのメリットとしては、革が柔らかくなるというものです。
しなやかな柔らかさになり、歩きやすくしてくれるのもうれしいところです。

しかし、ミンクオイルは使い方によってはシミができてしまうことがあるので注意が必要です。
一箇所だけにオイルを塗布したり、量が多すぎたりすると、革に染み込みやすい分、シミとなってしまうことがあります。
また、革に栄養分がたっぷりと補給されるのは良いが、それがカビにとっても良い環境となってしまうというのもデメリットになります。
ミンクオイルを付けてから風通しの悪いところに放置しておくと、カビが生えやすくなり革靴を傷める原因となるので注意が必要です。

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ミンクオイルの正しい使い方!

革靴 ミンク オイル

上記のように、ミンクオイルを使うときは、適切な使い方をするということが欠かせないポイントです。
まず、オイルを塗る前にブラシや柔らかいクロスで、ホコリや汚れを取り除きます。
場合によってはクリーナーでしっかりと汚れを掃除しておきましょう。
これを怠ると汚れの部分だけオイルの染み込みが悪くなりシミの原因となり、そして、オイルを少しずつ指やクロスに取って、まんべんなく靴全体に塗っていきます。
テンポよく素早く手を動かして、偏りなく均等に塗ることがポイントです。
塗り終わった後は風通しのよい場所で10分程度放置して、オイルが浸透するのを待ち、時間に余裕があるのであれば、一晩くらいそのままにしておいても良いでしょう。
基本的な使い方としてはこれだけだが、柔らかいクロスでさらに磨き上げます。

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