スーツ姿の印象を大きく変える大事なポイントと言えるのがスーツのVゾーンになります。
最も視線が集まるところであり、コーデのし甲斐がある場所でもあるため、スーツのVゾーンの深さやシャツ、ネクタイの配色など、上手にまとめるためのポイントを解説していきます。
スーツのVゾーンとは?その重要性は?
スーツ姿のカッコよさを決める要素はいくつもありますが、その中でも特に重要度が高いのがスーツのVゾーンになります。
スーツのVゾーンとは、ネクタイとシャツが見えている部分、つまりジャケットが開けているところにあたり、スーツのラペルによって「V」の字ができているため、このように呼ぶというのが通説です。
ここは人の視線が集まりがちな顔の下に位置する上、ジャケットと異なる色となるシャツ、そして装飾アイテムであるネクタイがあるため、とても目立つ場所になります。
Vゾーンは視線を集める大事な部分!
スーツ姿全体で見るとスーツのVゾーンは比較的小さな面積ですが、周りの人からの注目度という観点で見ると、最も視線が集まるところになります。
そのため、スーツコーデの中では特に気を遣うべき部分となり、スーツのVゾーンは、面積が小さい分上手に色合いや柄、質感をまとめることが重要になります。
そうしないと、色や柄がごちゃごちゃしてしまい、統一感のないファッションとなるので、逆にメリハリのないコーデをすると、ぼんやりとした印象しか与えることができず、オシャレとはとても言い難い装いとなってしまいます。
小さい面積であり、シャツとネクタイしかない部分だからこそ、しっかりと組み合わせを考えることが重要になります。
配色とネクタイの基本的な考え方
スーツのVゾーンをまとめるための一つの大きなポイントは配色になり、この部分には3つの色が組み合わさることになります。
スーツの色、シャツの色、そしてネクタイの色です。
いくつかの配色パターンがありますが、一つはシャツを背景として浮き上がらせるというもので、ネイビーやブラックのジャケットを着た場合、対照的なホワイトのシャツを着ることによって、明暗をはっきりとさせることができます。
そして、ネクタイを濃いめの色にすることによって、シャツを背景としてネクタイが強調されるという効果が生まれます。
同系色で配色をまとめるのもGood!
もう一つの配色パターンは、同系色でまとめるという考えになります。
ネイビーのスーツなら、薄めのブルーのシャツ、濃いめのネイビーのネクタイにするといった具合です。
トーンを大きく変えることによってメリハリを付けながらも、同系色なので一体感が生まれます。
まとまりのあるスーツのVゾーンとなるので、ネイビーだけでなくブラウン系のカラーにも使える方法です。
ネクタイも大事な要素になります。
色合いとは別に、柄をスーツとシャツの雰囲気に合わせることでスーツのVゾーンのまとまりを演出できます。
シンプルにネイビーやブラックのスーツとホワイトシャツという組み合わせであれば、無地や小さなドット柄程度のネクタイにすることができる一方で、チェック柄のスーツであれば、ネクタイの柄も多少大きめのものやインパクトのあるものにして、全体のバランスを取るのも良いでしょう。
ネクタイはスーツのVゾーンの中でも最も視線を集めるパーツなので、より神経を使いたいもです。
スーツのVゾーンの深さが与える影響
配色や柄とは別に考慮したい要素がある。それはスーツのVゾーンの深さになります。
具体的にはイギリス式の上までボタンを閉める三つボタンスーツの場合は、スーツのVゾーンの深さがありません。
一方で2つボタンのスーツや、3つボタンでも段返りになっているものは、深さが出てきます。
この違いによってかなり印象が異なってきて、スーツのVゾーンが狭いものはクラシックなイメージを与える一方で、2つボタンスーツの深さだと、リラックスしたイメージがあります。
ただし、3つボタンで段返りのものだと深さが中程度になり、若々しさがあるものの落ち着いた雰囲気も与えることができます。
こうした全体的な雰囲気に合わせて、シャツやネクタイを変えていくとより効果的な装いとなります。
定番のスーツのVゾーンをいかしたコーデはこれ!
間違いのないスーツのVゾーンコーデとしては、ネイビースーツに白のシャツ、そして無地の濃いめのネイビーネクタイになります。
この組み合わせは応用が利くのでとても便利で、たとえば、シャツを薄めのブルーに変えたり、ネクタイをワインレッドに変えたりすることができます。
いくつか異なるシャツとネクタイを持っているだけで、組み合わせの違いを楽しめるのでぜひとも活用したいおすすめコーデです。
クールの定番はこの配色!
クールな装いを目指したいのであれば、ブラックスーツにホワイトシャツ、そしてブラックタイになります。
ここでのポイントは、スーツもネクタイも細身のものを選ぶことにあります。
間違って広めのサイズにしてしまうと喪服のように見えてしまうので、クールに決めることを意識しましょう。
クールかつ活動的な雰囲気を出せるのが、チャコールグレーのスーツに、渋めのトーンのワインレッドネクタイを合わせるコーデです。