スーツのダブルに対するイメージや俗説、思い込みとは?
寒さ対策として出来上がったダブルスーツですが、成り立ちからの歴史も短くないため、真偽が定かでないいくつかのイメージや俗説、思い込みがあることはご存じでしょう。
そんなダブルスーツのイメージをいくつか挙げて、本当のところはどうなのか、検証してみるのも、ダブルのスーツを着る際に有効でしょう。
価格:(税込 184,680円)
ブランド名:デペトリオ
ダブルのスーツのイメージ1)太めの人はダブル、細身はシングル
恰幅がよい人はダブルを着て、体の線が細い場合はシングルスーツ、というのは着こなしとして正しいイメージです。
基本的にスーツは、体型を気にしないで誰にでも合うように作られた服です。
とはいえ、着こなすことを考えた場合、太めであればダブル、瘦せていたらシングルというのはスーツ選びの一つの基準にはなります。
価格:(税込 172,800 円)
ブランド名:タリアトーレ
ダブルのスーツのイメージ2)年配者はダブルで若者はシングル
年齢を経ることで体型が変わり、恰幅もよくなった時にダブルを着ると似合うことから生まれた俗説といえそうです。
着こなしや着た時のシルエットの善し悪しが、シングルかダブルかを選ぶ基準にはあなりますが、年齢の違いで着るスーツのタイプが決まる、というのは思い込みでしょう。
若くても胸板が厚くウエストが締まったようなスポーツマンタイプの体型な ら、ダブルを着ても一向に差し支えないのです。
ダブルのスーツのイメージ3)結婚式はダブル、葬儀など不祝儀はシングル
出典:https://suitmen.jp
結婚はめでたいことなので、それが重なるようにダブルで、通夜や葬儀は重ならないようにシングルで、というのは縁起担ぎといえます。
というのも、通夜はシングルで葬儀はダブルとも言われるからです。
これは、とにかく駆け付けなければならないため、服装の決まりがない通夜に対し、日程が決まってから出向く葬儀は礼服(ダブルが多い)で、というのが 拡大解釈された結果からでしょう。
冠婚葬祭でのスーツスタイルの決まりはありませんが、ダブル、イコール良いことが重なるようにというのは、未婚者が信じて着ればよいことがありそうで す。
ダブルのスーツのイメージ4)ダブルは格式が高く、シングルは簡略的
出典:http://bottone.jp
これは見た目のイメージからの考えで、スーツスタイルの違いが格式に影響することはありません。
前述したように、機能に重きを置いてダブルが生まれたのですから。
衣服は機能的なほどカジュアルになるからです。
ダブルのスーツのイメージ5)リッチな人はダブル、それ以外はシングル
これは今ではすたれたイメージかもしれませんが、根強く残っているようです。
その理由は、バブルを象徴するような土地成金のイメージが強かったからでしょう。
1980~90年代前半というバブル時代に、土地売買などで、にわかにお金持ちになった人々がダブルで派手め色やワイドなストライプのスーツを着ていたこと から、そうしたイメージが定着してしまったと思われます。
価格:(税込 324,000円)
ブランド名:スティレ ラティーノ
まとめ
スーツのダブルは、シングルとは違ってカジュアルな装いからスタートしたものの、見た目の重厚さもあって思い込みやイメージが多くあることに納得いただけたかと思います。
そんなダブルのスーツは、年齢が上がって役職が付き、組織の中でも中堅以上 というポジションにり、‘さらに体型も変わったというころに、あつらえてみるのが良さそう。
きっと似合うに違いありません。
なお、ズボンの裾にもダブルとシングルがありますが、ここでは触れませんでした。
ズボンの裾の違いは機会をみて別項で紹介します。
\あなたにおすすめ/